【ご相談日】2011.10.31
【完成・実施日】2012.4月
【要望内容】
「先天性代謝障害を判定するタンデムマス法を導入してほしい。」とのご要望を受け、保健福祉部に申し入れ。新年度より導入されることとなりました。
◎2012.3.12 環境保健福祉委員会の質疑は以下の通り
(木村)
「健康増進課の先天性代謝異常等対策費について、お伺いします。
かねてからこれ要望していましたので、大変今回予算化されて心強く思っております。それで、これは乳児の障害児の発生を予防するための検査ということだそうですけれども、従来の検査に加えて今回タンデムマス法という新しい検査法が導入されるということです。これは、全県どこでも検査を受けられるということですよねというのが1つと、それから、この新しい検査方法については、医療機関というのは多分産婦人科が中心になってくると思うんですが、この医療側できちんと理解はされているのかどうか。産婦人科及び医療機関への周知はどのように取り組むのかということ。それと、一定の確率で発見された場合に、その乳児に対する対処法といいますか、対応といいますか、きちんとケアができるのかどうか。3つお聞きしたいと思います。」
(健康増進課長)
「まず、1点目、県内どこでも受けられるかということでございますが、もう今既に6つの疾患についてはこの検査のシステムが動いておりまして、産科の方で生まれたときに新生児から血液をとって、今は衛生研究所に送付するような仕組みになっておりますので、県内どこで生まれても検査を受けられる体制でございます。
それから、医療側の理解についてでございますけれども、基本的に新しいタンデムマス法が導入されても、今の検査の医療者側の検査のやり方は何も変わりません。ということで、検体のとり方だとか、送付の仕方につきましては、送付先が変わる可能性はありますけれども、特に基本的に変わりはございません。ただ新しい疾患が見つかることもございまして、母親だとか、家族の方に説明をする必要もあると思いますので、それにつきましては、産婦人科、小児科等に対する研修等も含めて、この検査の理解についての普及を進めてまいりたいというふうに考えております。
それから、3つ目の発見時の対応でございますが、今回追加されます13疾患というのは非常にまれな疾患でございまして、県内に専門の先生というのはいないのではないかというふうに考えております。実は、今パイロット的に研究班で研究代表者としてやっていただいているのが島根大学の小児科の教授なんですけれども、今、中四国でその先生が中心になってこの検査を普及するようないろんな働きかけをしていただいております。ということで、検査の導入に当たりましては、島根大学の教授だとか、あるいは愛媛大学、あるいは県立中央病院の小児科の先生方を中心に、指導を受けながら、発見されたときにどういうふうに対応していくのかということを今後研究してまいりたいというふうに考えております。」