今朝のNHK日曜討論は、見応えがありました。 テーマは「どうあるべきか?“女性活躍社会”」。 同番組を毎週チェックしている私の、 “今日イチ”ならぬ“今年イチ”でした。 県政の一翼、の一端を担わせて頂くものとして 私は、 県政最大の課題は人口減少問題と認識しており、 あらゆる政策のベースにこの現状認識が欠かせない と思っています。 それには、 人口の流出を抑制し、定住・交流人口を増やす という定量的な視点と、 本県の人口構成や地域実態に基づいた 社会的価値への転換という定性的な視点、 その両方が求められると思います。 社会的価値の転換とはつまり、 家庭や労働、 子育てや教育、 コミュニティや生きがい等のありようを、 時代と地域に即したものへと見直す ということになると思いますが、 本日のテーマは 正にそこに焦点を当てたものでした。 現在、政府は、 成長戦略の中核に「女性の活躍」を掲げ、 2020年までの目標として、 指導的地位に占める女性の割合を 30%程度にする、としています。 このことを受けて、加藤内閣官房副長官と、 サイボウズ社長の青野慶久さん、 日本女子大学教授の大沢真知子さん、 ワーク・ライフバランス社長の小室淑恵さん、 博報堂リーママプロジェクトリーダーの田中和子さん、 社会学者・詩人の水無田気流さん によるディスカッションが行われたのですが、 それぞれの主張はいずれも説得力があり、 特に、小室さんの主張には感服させられました。 ワークライフバランス(以下、WLB)は、 決して「女性」の問題ではなく、 男性を含めた「社会全体」の問題であるとし、 急激な人口構造の変化に対し バランスする社会へと変容を図ることが肝要であり、 今がそのラストチャンスという認識を 社会全体で持つ必要があるのではないか。 そのような主旨だったと思います。 賛成です。 そして、私にとって高校の後輩 というと失礼かもしれませんが、 サイボウズ社長・青野さんの “男性も一度立ち止まる勇気を” との指摘は、とても的を射たものであり、 何より素晴らしいのは 「にっけい子育て支援大賞」を受賞するなど、 自社でWLBを実践されている点。 青野さんは紛れもなく、 日本のWLBイノベーターの1人だと思います。 ともあれ。 女性活躍社会への転換といっても、 本県にあっては、当事者は県民の皆様であり、 舞台は生活を営まれるそれぞれの地域です。 皆様の声にしっかりと耳を傾けながら、 人口オーナス時代を展望しながら、 女性の活躍を含めた今後の愛媛のあるべき姿を、 私自身、模索しつつ、 その提言に磨きをかけてまいりたいと思います。