本日は、高松で開催された 四国公共交通議連、 四国観光議連、 林活議連四国地方連絡会議 の2014年度総会に出席しました。 私が県理事を務める四国観光議連総会では、 日本観光振興協会理事・四国支部長の 梅原利之氏から 「四国に新幹線を」と題した講演がありました。 梅原先生の講演は幾度となく拝聴しておりますが、 いつも、日本に対するロマンに溢れています。 本日も、梅原節は健在でした。 日本で初めて新幹線が開通したのは1964年、 本年ちょうど50周年を迎えることになります。 東京~大阪を約4時間で結ぶ東海道新幹線は、 当時、夢の超特急といわれましたが、 この壮大な事業を計画段階から指揮したのは、 実は本県西条市ご出身の、故・十河信二国鉄総裁。 知る人ぞ知る新幹線の父、です。 その十河総裁の信念というものから話を起こされ、 北海道・北陸・九州が着々と着工が進む中、 今後の建設予定を含め、 新幹線整備のメドが立っていない方面は 全国で四国だけであること、 四国の鉄道高速化検討準備会による 本年4月の基礎調査結果によれば 費用便益比B/Cが1を超える新幹線整備は 十分可能であること、 そもそも瀬戸大橋は 新幹線規格となっていること、 などを挙げられ、 これからは、四国4県民の 四国新幹線実現に向けた機運の醸成が 極めて重要と指摘し、話を結ばれました。 先の基礎調査における路線案では、 最もB/Cが高いのは 岡山~高知間と松山~徳島間を結ぶX(エックス)字型で、 建設延長302㎞、概算事業費1兆5,300億円、 経済波及効果を年169億円としています。 十河総裁も夢見た四国新幹線。 開通50周年にあたる本年、 その壮大なプロジェクトは ようやく議論の入口に立ったばかりですが、 四国・愛媛の100年先の未来を見据え、 しっかりとした結論を導いてまいりたいと思います。
昨日に続いて、 本日は新居浜市からスタート。 最初に、 県立新居浜特別支援学校を視察し、 印南校長、西原特別支援教育課長から 話を伺いました。 同校は2011年、 今治特別支援学校分校から独立し、開校。 児童生徒の増加に伴い 教室不足が生じたため、 昨年3月に校舎を新築。 同年4月から、 キャリア教育の取組みとして 高等部に産業科を配置するとともに、 来年4月には 肢体不自由児を対象とする分校の開設が 予定されているとのこと。 東予東部地域における 障がい児教育のセンター校として、 地域の期待も ますます大きなものとなっています。 特に、 小中高一貫で、 1人1人の発達段階とニーズに応じながら取り組まれる 同校のキャリア教育の熱心さには 目を瞠るものがありました。 高等部では、校内学習だけでなく、 地域の事業所等で現場実習を重ねることで、 卒業後の就労、社会での自立に必要な 知識・技能・態度をより深く学ぶことができます。 学校関係者のそうした努力により 就職率は年々向上し、 昨年度は30%を超えています。 業種別では農業関係の他、近年では、 介護やクリーニングなど サービス業への就職が増えてきているとのことでした。 子供たちの将来における自立は 保護者の皆様にとって、共通にして最大の願い。 さらなる同校の教育成果に期待を寄せたいと思います。 その後、西条市大保木の峰地区に移動し、 2011年の台風により発生した 地すべり危険箇所に対し手当を行った 緊急対策工事の状況を視察しました。 地すべり危険箇所は、 被害想定面積が5ha(市街化区域等では2ha)以上 で指定され、 中山間地の多い本県では、 全県で約500箇所存在します。 ゲリラ豪雨などの異常気象や 南海トラフ地震が懸念される昨今。 国や自治体と連携し、 できるだけ早期の対策実現をめざし 取り組んでまいりたいと思います。
5/26・27の2日間、 文教警察委員会・建設委員会合同で、 東予地域5か所の視察を行いました。 最初の視察地は、 今治市のしまなみ海道沿線サイクリングコース。 自転車利用者と歩行者の安全対策や、 利便性向上に向けた基盤整備の状況を確認しました。 ブルーラインの延長や、 路面標示・案内サイン・距離標・国際標記・駐輪施設 の設置など、 サイクリストの聖地としての 着実な整備の進展が見られました。 2か所目は、今治警察署。 1964年に建築された旧庁舎の 老朽化・狭隘化に対応するため、 この間建替え工事が進められ、 昨年10月完成、 同年11月から業務が開始されたばかりの 新庁舎に伺いました。 総事業費17億7,000万円。 地上6階建ての堂々たる佇まいは、 県内第2の都市であり、 広範な島嶼部を管轄する今治市にとって、 正に安全安心のシンボル、 といえるのではないでしょうか。 万一の大規模災害発生時における 警察活動の拠点施設としても 大いに期待したいと思います。 3か所目は、今治小松自動車道の内、 今治湯ノ浦ICから今治朝倉ICまでの5.7㎞区間。 工事は順調に推移しており、 後は今治ICまで残る4.6㎞です。 昨年度から用地買収に着手した段階ですが、 これが完成すれば 本州から本県への直接乗り入れが可能となり、 物流の大動脈となるのは間違いありません。 道は、繋がるほどに価値が高まります。 一方で、 どんな変化もそこには 光と影、正と負の両面が存在するも事実です。 負の側面も十分考慮に入れ、 本県としてできるだけ早期の、 そして万全の全線開通を 目指してまいりたいと思います。
本年4月に発生した 「キウイフルーツかいよう病」は、 全国一の生産地である本県にあって、 農業関係者に極めて深刻な打撃を与えています。 本日は、公明党参議院議員の 横山信一・農林水産大臣政務官に随行する形で、 中村県知事や東予地域の県議会議員とともに JA東予園芸を訪問し、 関係各位よりご要望をお伺いしました。 JAではこれまで、被害の感染拡大を防ぐため 発生園での全伐採を指導し、 生産者もそれに応じてこられたわけですが、 出席者からは様々な悲痛の声が寄せられました。 4反中2反を伐採し、心が折れそうだ。 絶望から勇気が湧いてくる施策をお願いしたい。 病気に強い品種や農薬の開発をお願いしたい。 園地の資産に対する補償を検討してほしい。 今より利用しやすい共済制度を作ってほしい。 設備投資で銀行から融資を受けたばかり、 なのに全伐採。 収入の見通しが数年先という状況の中、助けてほしい。 訥々と訴えるキウイ農家の皆様のお話に、 終始、胸が締めつけられる思いでした。 この間、私たち公明党県議団は、 5/17に石田のりとし衆院議員とともに 西条市の現地視察を行い、 5/19に中村知事あてに 本件に関する要望書を提出、 そして、本日の公明党・横山政務官の現地入り と対策に取組んでまいりました。 しかし、現時点では 感染経路の特定にも至っていません。 本日、生産者からお伺いした 悲痛とも言うべき思いを真摯に受け止め、 感染経路の解明、 風評被害の防止対策、 生産農家の支援措置など、 可能な限りの対策実施に向けて さらなる努力を続けてまいりたいと思います。