朝一番で、国交省北海道運輸局を訪問。 企画振興部の各課より、 北海道管内の観光振興による地域活性化の 取り組みについてお話を伺いました。 同じ都道府県とはいえ、 北海道は正に“でっかいどお”。 面積で本県の約15倍、四国の約5倍の大きさです。 説明によりますと、 北海道の観光入込客数は年間約5,000万人で、 その消費額は実に、約1.3兆円。 北海道全GDPの約10%を 観光産業が占めていることになります。 ちなみに本県の観光入込客数は、 平成22年で年間約2,500万人、 観光客消費額は約1,000億円。 全GDPが約5兆円ですから、 観光産業のシェアは約2%ということになります。 この事実を、どう見るか。 そもそも北海道と比較するのは無理がありますが、 明らかに言えるのは消費単価が全く違うこと。 北海道の1人当たり消費額約26,000円に対し、 本県は約4,000円。7倍近い開きがあります。 このままでは入込客数が倍増したとしても、 経済効果はプラス1,000億円。 そもそも収容キャパ的に無理があります。 やはり、戦略の核となるのは 消費単価のレベルアップでしょう。 トライアル層の獲得はもちろん、 通過型から宿泊型へ、 プラスあと1泊・あと1品の魅力づくり、 外国人への親和性の増進、 感動的なおもてなしによるリピーター育成など、 単価アップのための様々な課題は、 そのまま発展の可能性の大きさを表していると思います。 例えば、 単価を北海道の半分の13,000円、 入込客数を4,000万人まで引き上げることができれば、 今の5倍もの観光GDPを生み出し 全GDPの10%を占めることとなり、 本県において観光産業が、 確固とした地位を確立することになります。 人口減少時代に突入した本県にとって 交流人口の拡大は不可欠の課題ですが、 観光産業がまさにその閉塞を打開する原動力となり、 本県経済成長の推進力として発展できるよう、 視察から得た知見をもとに 意欲的に提言を重ねてまいりたいと思います。