本日は、地元・雄郡地区の防災訓練に出席。 3連休中日の早朝開催にもかかわらず、 500名を超える多くの方々が参加され、 盛大に開催されました。 松山市には現在、 41の自主防災連合会がありますが、 わが雄郡地区は“その取り組みが最も熱心!” といわれる所以を垣間見る思いがいたしました。 さて、今年の訓練ですが、 午前7時30分にM9の南海トラフ地震が発生した との想定で、 雄郡小学校体育館を2次避難先と見立て、 避難所として速やかに開設し住民を収容、 運営にあたることを主眼に行われました。 もとより、災害時に開設される避難所は “共助”の拠点となる極めて重要な施設です。 しかもそれが必要になるということは、 既に災害が発生し、わが地域に甚大な被害が 生じているということですから、 実際には、恐怖と不安が入り乱れる中、 避難所を開設することになります。 一筋縄ではいかない困難な事態の連続となるでしょう。 しかし、それを乗り越えるためには、 今日のような訓練を積み重ね、課題を抽出し、 対策の検証を繰り返す以外ありません。 おそらく本日ご尽力を頂いた消防団員の多くは、 消防活動や被災者救出のため最も過酷な被災地に赴き、 その大半はいないかもしれません。 また本日の参加者は500人ですが、 雄郡地区の人口は3万人を超えます。 その時には、殺到するかもしれません。 などなど想定すればキリがありませんが、 それでも、私たち住民が、 “自ら助くる者を助く”の気概で挑戦していく以外ありません。 その意味で、発災時のリーダーとなる“防災士”を、 各地域の自主防災組織ごとに、1人でも多く 育成・確保していくことが重要になってきます。 そうした視点から、県では市町と連携し、 平成23年度から3年間で1,500人を目標に “防災士”を育成する事業に着手しています。 私もこの間、 機会あるごとに提言を重ねてまいりましたが、 おかげさまで推移は順調で、 累計数も本年9月末時点で4,162人。 これは、 東京、大分に次いで3番目という好成績です。 防災の基本は、 バランスのとれた“自助・共助・公助”と言われます。 行政と地域が連携しながら “共助・公助”に万全を尽くすのはもちろんですが、 発災時の初動は、まず“逃げる”こと。 つまり、“自助”が何より大切になってきます。 その意味では、本日、防災訓練に集った方々は “自助”の実践者といえると思いますし、 その参加人数が、 県民の防災意識の高まりの総和とともに 県下各地域で年々増加していけるように、 私も引き続き、しっかりと取り組んでまいります。