今日から3日間の日程で、 県議会環境保健福祉委員会の県外視察に出発。 初日の本日は、福島県庁・福島オフサイトセンターを訪れ、 福島第一原発事故への対応状況についてお話を伺いました。 ��9.0の太平洋沖大地震に端を発する東日本大震災は、 本年3月11日14時46分に発生。 それからどのように事故発生に至るか、 まさに「分刻み」での進展をご説明頂きましたが、 歴史に「たられば」は通用しないという現実に、 あらためて無念さが込み上げてまいりました。 原発事故は原子力災害対策特措法に基づき 国の管理下で行うことになっていますが、 その拠点となるのが、国のオフサイトセンター。 福島では当初、大熊町に立地されておりましたが、 福島第一原発から5㎞圏内であったため、急遽移転。 現在、福島県庁内に場所を移し、 原子力災害現地対策本部として機能しています。 ヒアリング説明の後、早速センターである 原子力災害現地対策本部を伺いました。 大会議室といったフロアには、ズラリ総勢100名超。 経産省、文科省、厚労省、国交省、農水省、環境省など 国からの派遣職員と、 県をはじめ警察、消防、自衛隊、東京電力などの 関係機関がそれぞれテーブルで島を作り班分けして、 執務に当たられていました。 正直なところ余りにも手狭であり、セキュリティの面 ��つ取っても不安は否めずという状況ではありましたが、 そうした中で真剣に取り組まれる本部スタッフの皆様に あらためて感謝と敬意を表したいと思います。 ひるがえって現在、八幡浜市保内町に立地する愛媛県の オフサイトセンター(県原子力センター)は、まさしく 伊方原発の5㎞圏内。 先頃打ち出された国の防災対策重点地域の拡大と、 これから打ち出される避難準備の方向性を踏まえ、 立地はもとより、国や自治体等との連携や役割を含めた 抜本的な見直しが必須といえます。 原子力防災を所轄する委員会として、 今後しっかり議論を積み上げてまいりたいと思います。 視察初日の終わりに。 仙台市内で会食しながら、現地でしか聞けないような 涙を禁じえない悲痛なエピソードを、お伺いしました。 震災は、目には見えない人の絆や心の奥底にまで 計り知れない爪痕を残したことを痛感するとともに、 どこまでも被災者の心を心として被災地復興に全力を、 との政治の肝要について教えて頂いた気がします。 貴重な知見を必ず県政に活かしてまいりますとともに、 視察先の皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。