国による防災対応のピッチが上がってきています。 国交省四国整備局による取り組みについて、 本日午後、視察してきました。 現場は、伊予郡砥部町と松山市北条の2か所。 笹岡議員、中議員と合流の後、 松山河川国道事務所の毛利課長にご同行頂き、 砥部町では、 国道33号に路面標示された「対空標示」を、 北条では、 国道196号沿いに貼られた「海抜知~る」を、 それぞれ確認させて頂きました。 毛利課長のレクチャによりますと、 「対空標示」は、 その地点が国道の起点から何キロメートルに位置するかを、 文字通り、空から見えるように、道路に標示するものです。 ちなみに国道33号は、高知県庁前交差点を起点とし、 松山市役所前交差点を終点とする幹線道路なのですが、 途中に四国山脈をはさみ、 県境を縫うように横断する路線であるため、 地震や豪雪、豪雨による土砂崩れなどの災害により 道路の寸断が常に懸念される道路、でもあるのです。 万一、そうなった場合、 被災者の救援は“空”からということになりますが、 「対空標示」は、その時の目印となるもので、 いわば、被災個所の“見える化”といえます。 都会の皆様には分かりにくいかもしれませんが、 国道33号を始めとする山間部を抜ける四国の道路は、 目標物が極めて少ない、のです。 この「対空標示」は、一刻も早い被災個所の特定と 迅速な被災者救援を可能にする取り組みといえ、 今後さらなる整備の広がりに期待したいと思います。 もう一方の「海抜知~る」は、 国交省が直轄する国道と四国4県管理道の内、 海抜15m以下の道路区間を基本に設置するもので、 これまた文字通り、 その地点が海抜何メートルかを知らせる標示物です。 南海、東南海、3連動地震等による津波被害に備え、 “よく通るこのあたりは海抜5メートルなんだぁ・・” と、何気ない普段から防災意識を高めることと、 いざ避難する際、 “ここは10メートルだけど、もう少し高台へ避難しよう!” というふうに、 避難行動に役立てて頂くことなどを目的としています。 「海抜知~る」は、いわば、津波の“見える化”といえ、 自助意識の向上と迅速な避難につながることを 大いに期待するとともに、 今後とも、災害に対する備えが着実に進んでいくよう 微力ながら尽力してまいりたいと思います。