終日、事務所にて政務。 ★研修レポート⑥5/14パネルディスカッション「事業仕分け、その評価」 ��枝野幸男行革刷新大臣のコメントより/趣意) 「事業仕分けの目的は、税金の使い道を検証の上、ムダを排し、予算をスリム化させること。狭義のムダは、明らかな不合理。広義に捉えると、政策の優先順位による劣後事業ということ。仕分け成果は1兆円に満たないとの批判を受けるが、民主党がマニフェストに書いたのは、4年後に9兆円のフローを削減するということ(なので今後の推移を見てほしい)。」 「事業仕分けの現時点での効果として、まず、国民の関心を高めた。2つめは、政治家の役割は何なのかという、価値認識の地殻変動を起こさせたこと。今までは予算を分捕り増やすことが政治家の価値観であったが、その意識に明確な構造変化が起きたこと。もう1つは、事業仕分けの対象となった時点で、事業をやめます、天下りをやめます、と自ら事業の返上を言い出すケースが増え、結果的に官庁の自浄機能が一定ながら生じた。」 国民の関心を高めた点は評価したいが、その前にどういう国をめざすか、という明確なビジョンの提示が先に示されないと、どこまで行っても、枝葉と感情の議論の域を出ないのではないか、と私は思う。 例えば社会保障を1つ取上げても、中福祉中負担型か高福祉高負担型か、めざす社会像が違えば、必要な事業も、仕分けるべき事業も自ずと異なると考えるのが自然ではないだろうか。 傾聴しながら思ったのは、個別の政策論争以上に、めざすべき国家ビジョンの合意形成に向けた議論の欠落、ということへの危機感、であった。