午前、ゆっくり。午後、事務所にて政務。 夜、自宅に帰ると。下の娘が楽しそうに、何やら持ってきた。 これ、振ってぇ。と差し出したのは、手作りのサイコロ。 この間、幼稚園で作ったらしい。 肩たたき、チューしてあげる、・・・って、そうか、今日は父の日、なんだ。 いや、これはこれは、どうもどうも、である。 さっそく。 何が出るかな、ホイッ。と転がすと、肩たたきが出た。 小さな手でトントンされながら、幸せ気分、全開。 じゃあ次、もう1回、と結局、 サイコロに書かれたすべての父の日サービスを頂いた。 とふと、今は亡き父に思いを馳せる。あれから32年。 父あてに、私が今、サイコロを作るなら、どんなことを書くだろう。 肩たたき、でもないし、チューしてあげ、たくないし、 はて、喜んでもらえることは何だろう? と考えると。 モノでなし、コトでなし、そうか!と気づく。 それは私が娘に対して思うこと、 と、たぶん一緒じゃないだろうか、いや、きっと同じだ、間違いない。 それは。 今日1日、どうやった?うん、今日ね、幼稚園でね・・・。 という瞬間の、つまり、そういうこと、であろう。 娘の笑顔を見ながら。 ほな。お父さん、がんばろわい。 と、手にしたサイコロから。 娘にとっての父の日は、私にとって思いもよらず、 私の父の日、となった。ありがとう。