所属する文教警察委員会の、県外視察、初日。 一行は朝、松山空港を発ち、空路、愛知県へと向かった。 最初に伺ったのは、「愛知県立春日井高等養護学校」。 義務教育を修了した、障がいの比較的軽い知的障がい者を対象とした産業科の学校、だ。 100%の企業就職率をめざすという、同校の教育目標の高さに驚くとともに、 事実、この10年、卒業生のほぼ90%が就職を遂げている、 という事実に、感動が走った。 そうした学校側の熱意と、それに応える生徒たちの活躍に、 毎年、定数の3倍にあたる約150名の親子が入学を希望されるという。 校長先生にご案内頂き、校内と授業風景を見学させて頂いたが、 その熱心さ、礼儀正しさに又、感動した。生徒たちの目に、明るさと力を感じた。 それは生き生きと、楽しそうな、忘れられない、目ヂカラ、だった。 職員全員が、生徒1人1人を主人公として、社会で役立ち輝く人材に育てよう、 との校長のお話に、思わず、熱いものが込み上げてきた。 理想の教育を見る思いがした。 ひるがえって本県は。 特別支援学校の就職率は20%強、である。 財政を言い訳にしない、その差は何なのか。重要な宿題、としたい。 続いて、瀬戸物で有名な瀬戸市に移動し、「瀬戸蔵ミュージアム」を訪問。 瀬戸市役所の理事者からお話を伺った。 同施設を核として。 まち全体を博物館に見立てた「せと・まるっとミュージアム」まちづくり構想は、松山市の取り組みに通じるものがあった。 つまり。その地域固有の強みを生かした、地域活性化、だ。 そして。どの地域の強みも、そこに暮らす人間にこそある。 そう信じて、鋭意取り組んでまいりたい。 ��写真は、学校設置のタイムカード。企業就職のための生活訓練の1つとして。)