早朝、県民相談が2つ。対応を講じながら、高知市内を移動する。 AM10:00。笹岡県議とともに、高知県庁へ到着。 同県のがん対策の取り組みについての視察、が、この日の目的であるが、 まずは、本会議開催中のご多忙にも関わらず、 ご対応を頂いた健康保健福祉部の皆様に、あらためて感謝を申し上げたい、と思う。 さて、わが党の推進により、2006年に、がん対策基本法が成立し、��ご参照↓ http://www.komei.or.jp/policy/results/health/detail/02.html http://www.komei.or.jp/policy/results/health/detail/12.html http://www.komei.or.jp/policy/results/health/detail/18.html ) それを受ける形で、 都道府県にがん対策推進計画の策定が義務づけられたのだが、高知県も本県同様、昨年度内で、計画が策定されていた。 本県と異なるのは、同時に条例まで作られている点、だ。高知県がん対策推進条例、である。 そして、同条例は、 がん対策推進協議会を、同条例内に位置づけ、協議会中心に、県の計画を推し進めていく、 ということを規定している。 ちなみに。 その協議会の中には、医療従事者を含む関係者以外に、患者・家族・遺族の方々が、きちんと含まれている。 この意味は、大きい。本県も学ぶ必要がありそうだ。 そうした行政の前向きに引き上げられるように、高知県民の、がんに対する意識は、高い。 例えば、昨年12月に行われた、第1回高知県がんフォーラム。 県民の視点に立ったがん対策推進を目的に、がんの予防、治療、緩和ケア等の情報を、 多彩なゲストとプログラムにより、幅広く提供したイベントだが、700名を集め、盛況裏に終了したという。 患者、ご家族、医療関係者以外に、一般参加者が約3割を占めた点も、十分、驚きに値しよう。 さて、県庁でのレクを受けた後、 私たちは、がん相談センターこうち、の視察に移動した。��ご参照⇒ http://www.pref.kochi.jp/~kenkou/cancer/advice.html ) 特定非営利活動法人 高知がん患者会一喜会、の運営による同センターは、 県から委託された、がんに関する民間相談窓口、であり、 がん患者・ご家族の療養上の不安解消を図るとともに、がん診療連携拠点病院、関係団体等と連携し、 がん医療に関する情報を、広く県民に提供することを、その活動目的としている。 同センター長であり、一喜会会長の、安岡氏から話を伺った。 安岡会長は、自分の娘がスキルスがんになって初めて、わが国のがん治療体制が、患者本位でないことを痛感したという。 医師から、娘さんの余命は1年と見立てられた。治療法はないと言われ、医師はそこから先の希望を与えてはくれなかった。 ならば、娘を助けるために、自分が勉強するしかない、動くしかない、と、すがる思いで治療法を探し、専門家を訪ね、全国を駆けに駆けた、そうだ。 そうして、気づけば。 がん難民、といわれ同苦する方々が自分たち以外にも沢山いることを知り、その方々の灯台になろうと、今の活動につながった、という。 安岡会長の娘さんは、その間、お子さんを出産し、9年経っていた今も、元気に活躍されているそうだ。 これは、冤罪で死刑宣告をされたのと、どこが違うのか、との安岡会長の言葉が、今もなお耳から離れない。 医療サイドの改革と、患者サイドの満足度向上は、表裏の関係で、かつ、持ちつ持たれつの関係、と。 そして、それをブリッジさせるのは、議員の仕事、と明確なご指摘を頂き、衝撃的に、認識を改めさせられた。 その他にも、四国内連携の必要性をはじめ、数々のアイデアとサジェッションを頂いたが。 いかに現場に立つことが大事で、当事者の側に立つことが重要か、 あらためて教えて頂いた気がする。 本県のがん対策の前進に、必ずつなげていこう。 高知での視察を終えた、夕方。 夜、党員会が開催される久万高原町に向かいながら、強く、決意した。 ��写真は、悠然とそびえる、高知県議会初代議長・片岡健吉氏、の銅像。)