6/24開会した第307回定例会、いわゆる6月議会が、本日、閉会となった。 補正予算を組まない6月議会は、52年ぶりという。 このことが何を物語るかというと、 私が生まれる遥か前から、当たり前のようにやってきたことが、 もはや当たり前にできなくなった、ということである。 ある人は、これを異常事態といい、ある人は、財政事情を考えれば当然という。 どちらも正しいに違いない。 しかし、だからといって、論戦を低調に終わらせてはならないのであって。 ちなみに、今議会開会前と初日に、私は次のように綴った。 ��県政チェック機能としての、今議会の質問戦は、各会派・議員諸氏が、どの分野にどのように踏み込むか、 そして、各種委員会では、議員個々人が、所管事項の何を取り上げ、どう切り込むか、 まさに、日頃の政務活動の視点と中身が問われそうで、大いに注目したいし、私も万全で臨ませて頂きたい」、と。 総括は、明日の地元紙に譲りたいと思う。 午後、北方領土返還要求愛媛県民会議、の第32回定期総会及び記念講演に出席した。 同会議は、文字通り、北方領土返還を目的として、 その促進のための啓発事業を行う民間団体で、全都道府県に設置されている。 定期総会にて議案審議を粛々と終えた後、袴田茂樹教授(青山学院大学)による記念講演が開催された。 タイトルは、「ロシアにおける2頭政権と日ロ関係」。 非常に興味深い内容だったが、私は極めて重要な示唆を、1つ、得た。 それは、ロシアに関する知見がほとんどない、こと。 北方領土は日本固有の領土である、それくらいは知っている。 が、 その根拠となる歴史的事実や背景を述べよ、とかソ連時代からの日ロ交渉の経緯を説明せよ、 とかいわれると、 お手上げであって、ダメじゃないか、と先ほどの感想が頭から離れないのである。 考えてみると、この問題。北朝鮮による拉致問題に似ている。 いずれも。 国家主権に関わる重大な問題であること、なのに、誤解と偏見がかって、なかなか理解が進んでいないし、 国民がシンパシーを共有するまでに至っていない、言い換えると、その関心の低さ、において。 幸いにして私は、拉致議連という、場、の触発により、拉致問題の本質に触れることができた。 ブログにも綴ってきた通り、これからも闘い続ける決意だ。 一方、この北方領土返還問題については、たくさんの資料とともに、大きな宿題を持ち帰ることとなった。 北方領土返還のために、私がなすべきことは何か。的確な判断と実践のために、しっかり研鑽を積んでまいりたい。 ロシア問題の権威といわれる袴田教授の主張から、その不倶戴天の敵といわれる佐藤優氏の主張まで。 ロシアのことを、もっと知らねばならない。 日本に身を置く、1人の政治家としても。ロシアと縁の深い松山に身を置く、1人の市民としても。 痛感するのみ、であった。 ��写真は、青山学院大学・袴田教授の記念講演風景。)