一般質問最終日の、4日目。 今日の登壇は、泉 圭一議員(自民)、石川 稔議員(社民・護憲連合)、本宮 勇議員(自民)、の3名であった。 泉議員の質問では、教育と拉致問題が、特に印象に残った。 中でも、公立小中学校教職員の人事権の委譲について県教委の見解を質したのに対し、 理事者からは、人事権を各市町に委譲したら、県内で地域格差が生じる可能性がある、といった主旨の答弁があった。 むむむ。 思わず違和感を覚えたが、それがどこから来るのか考えていると、思い出した、中央官僚のロジックである。 地方に、財源も、権限も、人材も、すべて渡してしまったら、必ず自治体格差が生じ破綻が出てくる、という、あのロジック、だ。 渡せばよいのである、キレイさっぱりと。但し、外交・防衛などの、国でしか行なえないものは除いて。 ふと。 パブリック・マネジメントは私たちにしかできない、と言いたくて仕方がないような中央官僚の、あのロジックを聞くたびに、 世界のトヨタの4倍にも満たない国家予算を回すのに、その何十倍の人手をかけて、それでも回せず、 結果的に積み上げたのは、800兆円を超える借金であり、これは、マネジメント能力の欠如あるいは破綻という以外、何ものでもないではないか、 と憤っていた、ある経営者の、虫ず走った顔とシーンが、心に浮かんだ。 そしてもし、国と県、県と市町が、同じ構図であるとしたら。 もはや、それを打破し、改革していかねばならない時代に入った、ということを、 どれだけ困難であっても理事者と分かち合いたい、と心から思った。 2番手の石川議員は、1期生最多の、4回目の登壇だ。 ご本人いわく、かつてないほど緊張している、ということだったが、その堂々ぶりは、お見事、という以外、ない。 また、質問内容は、さすが自治労ご出身ともいうべきで、労働者側から見た労働問題の斬り方は、私には瞠目だったし、地元問題、防災・自殺・肝炎問題も、丁寧にまとめられていた。 本日最後、連日の一般質問の大トリを務められたのは、本宮議員。 本年度から削減となった私学助成の今後の見通し、国の規制緩和の内、特に獣医師養成大学の誘致推進、そして、警察問題、救急車の有料化、などが質された。 獣医師系大学の誘致推進については、私もその待望論をいくつかお伺いしたし、 加戸知事も並々ならぬ熱い答弁をなされたし、今後とも注目してまいりたい、と思う。 あっという間の、4日間の、質問戦であった。 振り返ってみると、最も質問が多かったカテゴリーは、福祉と教育、であった。 地元を代表される議員各位による、それが県民の皆様の、民意であることは間違いない。 これから論戦の舞台は、委員会に移される。私が所属する文教・警察常任委員会は、7/7(月)。 しっかり準備して、臨みたい。 ��写真は、昨日行なわれた一番町での、拉致被害者救出の街頭活動。)