午後、県民文化会館にて開催された、 愛媛県地球温暖化防止県民運動推進会議設立総会、 及び、地球温暖化防止シンポジウム、に参加した。 いつもながら、で行政にはありがち、だが。 今どきのワカモノ風に言うと、総会タイトル、長くね?、だ。 タイトルで、脳内が温暖化してはいけないのである。 その点、地球にECOしょ、えーことしょ♪とは、さすが民放テレビ局。 最近よく、うちの子供たちも口ずさんでいるが、子どもの口の端に上らせるというのは、高度な広告戦略であって。 今日の総会も、地球にECOしょ!えひめ会議、くらいでどうだろう。と綴っている間に、前置き長くね?といわれそうだ。 さて。 総会は、同推進会議の会長である加戸知事による、本年を元年とした地球温暖化防止に向けた県民運動を、全県一体となって取り組む、との力強い決意の披瀝に始まり、 えひめ消費生活センター友の会の窪田会長による、地球温暖化防止県民運動開始宣言の朗読で、閉会された。 続くシンポジウムは、国立環境研究所特別客員研究員の西岡秀三氏の基調講演、 県下の、産業・運輸・民生・行政部門の各パネリストによる、パネルディスカッション、の順で行なわれた。 それぞれに興味深かったが、ふと、先日の福田総理の記者会見を思い出した。 ��ご参照⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/hukudaspeech/2008/06/09speech.html ) いわゆる、低炭素革命である。 それは、日本がリーダーシップを発揮し、脱化石エネルギー社会実現を国際合意とした、 イノベーションによるエネルギー革新によって、2050年を目標に、世界全体のCO2排出量を現在の半分に抑える、というビジョン。 なかなか壮大、である。それだけに、道のりの険しさを、覚悟してかからなければならない。 2005年時点の、世界の全CO2排出量に占める国別シェアは、日本4%に対し、中国19%、アメリカ21%。 実に、中国とアメリカで、世界の40%を占めている。 また、京都議定書批准による削減義務の有無別でみると、義務がある国の排出量合計は29%、ない国が71%。 世界の7割は、まだ削減義務を負っていないのである。つまり。 世界はまだ、低炭素革命のスタートの位置につけていないのである。 その意味で、洞爺湖サミットは、決定的に重要だ。 日本が、低炭素革命のリーダーシップをとるために大事なことは、 脱化石エネルギー社会実現への国際合意を、技術論を含めてどのように取りつけるか、 そして、CO2排出大国である中国・アメリカの2国を、どのように説得し、巻き込むか、であろう。 すべからく、低炭素革命は、できるか、ではなく、するのだ、と決意したい。 愛媛の取組みから世界の取り組みになってしまったが、さて。総理の記者会見は、最後に、こうある。 “200年以上前につくられたイギリスのアイアンブリッジが、現代の世界遺産として、「産業革命」という先祖たちの成功を今に伝えているように、 200年後の将来の子孫たちが、我々の努力を「低炭素革命」として、誇らしく振り返れるようなものにしていかなければならない。” その通り、なのである。 ��写真は、加戸知事はじめ、会場が一体となって、エコ体操、のシーン。)