この日は、前日の学習を生かし、車にて秋田県庁へ移動。 笹岡県議・党愛媛県本部代表同行にて、10:00より、当局への取材開始となった。 今日の取材目的は、特別支援教育の再編整備事業について。 もう少し簡単に訳すと、いわゆる、盲学校・聾学校・養護学校等の統合問題、である。 が、議論の最中の本県と違って、秋田県では、この問題、既に議決しており、 現在は、平成22年度開校に向けて、着々と準備が進められている状況という。 県・当事者・保護者・教育関係各位それぞれの異なる思惑を、どのようにして、合意にまで漕ぎつけることができたのか、 虚心坦懐に、伺った。 あまりにも質問の波状攻撃で、職員方も私たちも、思わず、委員会のような雰囲気ですね、と、爆笑の場面もあり。 さて、同県特別支援教育の再編整備計画、である。が、本県とはいささか事情が異なる印象を強くした。 なぜかというと、それが、まちづくり計画だから、である。 12万平米という広大で安価な土地を造成し、そこに、 盲学校・聾学校・総合養護学校に加え、医療併設の社会福祉施設である各療育センターが入る。 新規県営住宅も入る。民間分譲住宅も入る。 かつ、周辺には3次救急医療もあり、福祉ボランティアの県施設もある、という。 なるほど、計画に着手した9年前から、教育と福祉のタイアップで進めてきたという同事業は、だから、南ヶ丘ニュータウンのまちづくり事業、という。 さて。 その大括りの事業における、盲・聾・養護学校の統合について、3校とも、校舎も学校運営も独立しているため、統合ではない、 と、県当局は解説する。 敷地は同じだが、あまりに広大でもあり、3校の独立運営が十分可能というのが先にあって、その上で、一部人的資源を共有する、らしい。 その後、現地を視察したが、12万平米というのは、確かに広い。 しかも、県営住宅は、すべて平屋。県産木による、安価でロハスでバリアフリーでオシャレ、な佇まい。 本県といささか事情が異なるとしたのは、面積を最大活用した、これらの部分であった。 その他、質問は多岐にわたり、様々、貴重な示唆を得たが、踏んではならない轍も又、反面教師として自覚することができた。 余談ながら。 最も心地よい印象は、秋田美人を感じさせる課長の、懇切丁寧な解説が、終始、ズーズー弁であったこと。 秋田の、お人柄の良さがにじみ出るような。やはり、土地土地の、お国言葉はいいな、と感動した。 帰り道、地元の人に伺えば、秋田県人は東北で最もお人よし、だそうだが、さて。 かくして、中身の濃い視察を終えて、帰松の途に着いた。 照明が点くころの松山空港にて、やっぱりここが一番、と、心からホッとするのであった。