今日から、ゴールデンウィーク。思えば、ここ10年来で初めての、オフだ。 大いに家族サービスをして、ゆったりと英気を養いたい、 という思うとはうらはらに。 家内も子どもたちも用事で忙しい、らしい。 仕方なく、というか、じゃあ、読書となり。 1冊目、「小沢一郎 独走す」(浅川 博忠著)。 今の政局は、角福戦争の系譜である、と、小沢氏の同級生が、その足跡を検証する。 2冊目、「小沢民主党は信用できるか」(高市 早苗著)。 信用できない、とした自民党の視座で貫かれ、登場人物も多いが、結局、オチは政界再編、である。 3冊目、「デフレは終わらない」(上野 泰也著)。 原油をはじめ、軒並み輸入原材料の高騰が続く中、それでもインフレにはならず、デフレは続く、としている。 4冊目、「ルポ貧困大国アメリカ」(堤 未果著)。 歴史ではない、現在進行形のアメリカという国について。 7年前の、あの9・11以来、かの国で進行しているのは、民衆をターゲットとした国家レベルの貧困ビジネスである、と。 そして、それは、新自由主義政策の名のもとに、日本にも同じ図式が、もはや大きなうねりとなりつつある、という。 政界の系譜といい、経済の基調といい、政策の背景といい。そこにあるものは“流れ”であろう。 今や世界は、完全に、リンクしている。北京で1匹の蝶が羽ばたくと、である。 私たちの現在と未来に対する警鐘は、まさに、その“流れ”の中にこそ、ある。 その“流れ”に気づく力と、“流れ”を変える力の両方を、私たちは持たねばならない。 すべての国民が、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を侵されないように。 身も気も引き締まる今日は、まさに、憲法記念日である。