夜、松山市内で開催された、愛媛県「三浦保」愛基金創設記念祝賀会に出席させて頂いた。 故・三浦保氏といえば、あの、三浦工業㈱の創始者であられる。同社は、小型貫流式蒸気ボイラで国内トップの、東証一部上場企業。 といってピンと来ない方も、“オイラはボイラ、ミウラのボイラ”で始まる、島田紳助さんのTVコマーシャルは、“知っている”、であろう。 世界の、ミウラ、である。 その創始者である三浦保氏について、私などが解説するのもおこがましいけれど。郷土を愛し、人を愛し、故郷の未来を愛した、偉大な方であられた。 その故人のご遺志により、昨年12月。 三浦保氏の資産管理会社、㈱ミウラの代表取締役会長であり、奥様であられる三浦昭子様から、三浦工業㈱100万株が、わが愛媛県に寄贈されたのである。 そのご寄付を原資として、県民生活の向上に寄与する施策推進のため創設されたのが、同基金なのだ。 それは、時価に直すと、約25億円。 大きな経済変動さえなければ、わが県に毎年、約5,000万円もの果実をもたらせてくれるのである。 加戸知事は謝辞の中で、財政難の中、涙が出るほど嬉しい、と言われた。横田議長は、奥様のご英断に心から感謝、と述べられた。 私は。 死せる孔明、生ける仲達を走らす、ではないが、逝いてなお、郷土を守り支えん、とされるその思いに、心が、涙でいっぱいになったのである。 同基金は、一定の原資を積み立てながら、配当果実を運用する形で、環境保全活動や福祉事業に活用していく予定だ。 今議会でも、それが県民のためになるよう、詳細審議を行なう予定だが、間違いなく、相当数の団体・活動の励みとなり、故人のご遺志に叶うものと、信じてやまない。 三浦保氏の、生前の信条は、「愛は愛を生み、信は信を生む」、であったそうだ。 ならば、目の前のお1人に対して、愛はあるか、信はあるか。郷土の偉人に学び、常に、自身に問う日々でありたい、と思う。 祝賀会にて、素晴らしい生き様を刻ませて頂き、心から感謝したい。