午後、公明党愛媛県本部青年局として、松山市湊町にある、えひめ若者サポートステーションを視察した。 藤原青年局長(新居浜市議)・渡部局次長(今治市議)とともに、同ステーションの、松本茂所長と加藤敏美相談員のお二人から、お話を伺った。 かねてから。又、おととい行なわれたKHJ愛媛こまどりの会定例会においても。 同センターの必要性と機能強化を望む声が少なくなかったことから、私は、ひときわの問題意識を持ちながら、お二人のレクチャに耳を傾けた。 実に、有意義であった。視察を終えて、早速、県・国レベルでのアプローチを進めんとする意欲が、体中に漲ってきた。 さて、このえひめ若者サポートステーション。どんな活動を行なっているかというと。 厚生労働省の委託事業として、若年無業者、いわゆるニートや引きこもり状態にある若者を対象に、彼ら彼女らの、社会生活上の自立を支援するための事業を、日々、行なっているのである。 設立は、昨年8月。先月末時点での総来所者数は、3,224人で、各種成果実績はいずれも全国平均値を大きく上回る。 私の所感では、そのカギは2つ、ありそうだ。1つは、1人の自立態様レベルに合わせて、関係機関とのネットワークが有効に機能している点。 就業的自立までのプロセスの中で、病院、ジョブカフェ、ハローワーク、NPOなど種々ある機関の中で、この部分を担当するのがサポステ、とそのミッションが明確になっていることだ。 もう1つは、相談員のスキル。その道20年のキャリアを有する加藤氏の、知悉の深さと溢れんばかりの情熱に、圧倒された。 同ステーションの来所者リピート率がずば抜けて高い、という最大の理由は、彼を中心とするヒューマンスキルの高さにある、と見た。 平成14年度内閣府調査によると、県内のニート状態にある若者は、約10,500名。全国ワースト5位という極めて深刻な事態の表出は、本県に大きな衝撃を与えた。 こうした若年無業者が全国的に拡大していく中で、公明党が若年者雇用対策として、事態打開に向け提案し誕生したのが、若者サポートステーションである。 関係者のご努力により、本県においては、同ステーションを自身の状況突破のより所とする若者たちが、着実に、その水かさを増している。 勢いを、さらに加速させなければならない、と強く思う。 席上、松本所長から、そのために必要とされるご要望を伺った。完全に同意するとともに、しっかりと、受け止めさせて頂いた。 一番、苦しんでいるのは、当事者本人なのだ。ということを、心に刻みつけながら。 10,000人を超える、まだ見ぬ若者たちに、解決への尽力を誓った。 ��写真:左から藤原青年局長・新居浜市議、私、渡部局次長・今治市議)