午後、霞ヶ関の国土交通省を訪れた。冬柴大臣に対する陳情、が目的である。 その内容は、2つ。 1つは全国旅館生活衛生同業組合連合会(略称:全旅連)による、観光省設立の要望である。 これは、山本ひろし参議院議員の紹介によるもので、私も地元県議として、全旅連会長代行・ホテル葛城の大木正治代表取締役に随行させて頂いたのであった。 冬柴大臣からは、旅館事業の広範性に対する障壁となっているタテ割り打破のために、そうした統合官庁が必要である、という本趣旨に対して、全面的に同意を頂いた。 そして。 省庁再編の流れからいうと、省、は無理だとしても、庁、は何としても実現したい、との力強い答弁がなされた。 和気あいあいの中、佐藤全旅連会長以下ご一行とも破顔一笑、の面談となった。 続いて、もう1つ。四国地域の活性化に関する要望として、公明党四国方面協議会としての陳情を行なう。 これには、公明党・四国方面議長の石田衆議院議員、副議長の山本ひろし参議院議員、 香川県本部の都築代表、徳島県本部の長見代表とともに、愛媛県本部の笹岡代表の代理として、私も参加させて頂いた。 要望は、以下の4点である。 1.四国8の字ネットワークをはじめとする道路整備の促進2.本州四国連絡高速道路(を含む3橋)の通行料金の引き下げ3.南海地震・東南海地震等の災害に備えた防災体制の確立4.ビジット・ジャパン・キャンペーン等の観光政策の推進 財政状況の厳しさから、明言は得られなかったが、非常に前向きな答弁ではあった。 私も、ここぞとばかり、冬柴大臣の目をじっと見つめながら、圏域生活者の悲願である、しまなみ海道の通行料金引き下げを、強く申し入れた。 笑顔で頷かれていた大臣を、信じたい、と思う。 所要時間、20分弱。私にとって、生まれて初めての、大臣への陳情は、終始、興味が尽きなかった。 大臣の分刻のスケジュールに、完璧に組み込まれ、報道関係者多数立会いの下、なるほど、陳情はこういう手順としくみになっているんだ、と、極めて貴重な知見を得ることができた。 必要だが、県単位ではとても実行できない、そんな四国特有の課題が山とある。 その切実を、国に訴えるアプローチもまた、地方議員の重要な役割の1つである、ということをあらためて自覚した1日であった。 PS余談ながら。途中、いわゆる、小泉チルドレンと呼ばれる議員集団と、廊下ですれ違った。 その中で、ひときわ目立ったのは、井脇ノブ子衆議院議員。 お約束の、オールバックの髪型に、ピンクのスーツは、テレビで見たまま、であった。 その刷り込みの強烈さと見事さ、恐るべし、である。 ��写真は、国土交通省・冬柴大臣への陳情風景)