東京都内で開催された「第7回都道府県議会議員研究交流会」に、愛媛県議団11名の一員として参加させて頂く。 600名を一堂に会するコンベンションは、まったくもって壮観、であるが、その内実は、それぞれに、地方の課題を背負って集う者同志であったろう。 ざわつく中、2部構成の第1部、パネルディスカッションから会は始まる。 道州制をテーマに、中央大学大学院佐々木教授をコーディネーターとして、政官財民の各界から5名のパネリストによって活発な議論が行われた。 コーディネーターから、道州制論議の背景と理由、そして制度設計を巡る論点と導入のメリット・デメリットの整理、及び、今後の課題について、簡単なレクチャがあった。 それを受ける形で、パネリスト各氏の持論が展開されたわけである。 いずれも、それぞれの立場が明瞭に反映されていて興味深かったが、総論賛成という点において一致していた。 その後、会場との質疑に入るわけだが、ここから一気にヒートアップ。一言物申す挙手は止むことなく、時間の関係上、6名の質問があった。 道州制推進ありきは茶番だ、とする三重県議の発言が象徴的で、多くの参加県議の心情は、推進に慎重または懐疑的、であったように感じられた。 そのことよりも、真の地方分権を望む声が圧倒的であったと思う。つまり、手段である道州制論議を先行させるのは本末転倒である、と。 政府の意向は、2015年頃をメドに道州制を導入したい、とのこと。あと、8年だ。 しかし、ここは期限提示以上に、それが何のため、誰のためなのかについて、国民と地方の合意形成をしっかりと行うことが肝要であろう。 私も、このテーマについてこれから更に深く、研究を深めてまいりたい。 さて、第2部は、分科会。テーマごとに5つのグループに分かれて行われた。 私が参加したのは第5分科会。テーマは、「議会の政策立案機能の強化について」である。 奇しくも愛媛出身、中央大学磯崎教授のコーディネートにより、最初に、議員提出条例の立案過程における手法と課題などについてのレクチャがあった。 実務レベルで非常にわかりやすく、トークも巧みで思わず唸った。 そして、わが横田議長が、宮城県議とともにパネリストに挙がり、それぞれの取り組み事例の紹介を行ったのである。 それを受けての質疑応答では、ここは愛媛が主役とばかり、私も発言をさせて頂いたが、議会のあり方が今、確実に変革期に入っていることを、あらためて実感した分科会であった。 夜は、横田議長の主宰で懇親会が催され、駆けつけられた山本順三参議院議員と、水口愛媛県東京事務所長を囲んで、こちらも活発に意見交換を行った。 半日強という短時間ではあったが、実に、有意義な知見を得た研究交流会であった。すべては県民のために、との視点で、これからの県政発展につなげてまいりたい。 ��写真:左から、午前中表敬した愛媛県東京事務所、第5分科会風景、横田議長パネリスト発言風景)