胸のすく、秋晴れの本日。 終日、山本ひろし参議院議員と雲峰松山市議に同行し、中島・津和地島を訪ねる。へき地としての離島における、医療・介護・農水産業の現場視察が、目的だ。 そうした我々の意向に、休日にも関わらず、ご同行頂いた松山市職員の皆様と、ご案内を頂いた各施設関係者の皆様のご協力に、心より感謝を申し上げたい。 それぞれの現場に立ち、貴重なご意見・ご要望をお伺いする。実際に見て、聞いて、肌で感じることが、どれほど大事か、あらためて思う。 1日の所感を要約すると。 医療については、万般にわたり一律の、国のマネジメントは、もはや不可能と、確信する。 地域に関わらず国民の生命の安全は、最低限、一律に保障されねばならない。しかし、へき地では。 例えば救急医療対策の整備不十分など、その最低限をさらに下回る危うい状況を、だましだまし過ごしている、過ごさざるを得ない、というのが実状だ。 公平とすべきは、制度の一律ではなく、生活の安全保障の一律だ。介護・農水産業についても、同様のことがいえる。 同じ市内で、一律の介護保険料を負担しているにも関わらず、へき地であるために、質量とも、受けられるサービスが限定され、差別が生じているという現実。 原油高に伴う燃料費の高騰と、台風被害など天災に関する自衛努力の限界に、制度と財政的な理由から行政支援が切り詰められ、あるいは施されなくなる、という現実。 要するに、全国を一律に運営できた時代は終わったのだ。今、私たちは確実に、いわゆる、格差社会という時代に生きている。 今日の視察は、格差の視察であったといえよう。それは、地域間格差であり、医療・介護格差であり、経済・雇用格差であった。 いうまでもなく健全な競争による格差は、是だとしても。競争以前の、最低限度の生活や、生命財産の保障、といった基本的人権に関わる格差は、あってはならない。 それが、あるのだ。 というところから、政治のあり方を見直さねばならないし、すぐに手を打たねばならない。ここは正に政治の出番だし、今が公明党の本領を示す時であることを、強く、深く自覚する。 1日は、あっという間に過ぎ。船に乗りこみ、見送る人々に手を振りながら、帰路につく。 奇しくも、本日は、国会・県会・市会議員が揃っての視察となった。あらためてながら、公明党は、ネットワーク政党である。 今日頂いた、あまりにも多くの、そして切実なるご要望を共有し、その強みを生かして。それぞれの立場に敷衍しながら、解決に向けて執念を持って取り組んでまいりたい。 波に揺られながら、潮風に吹かれながら、それぞれに誓いあった。 ��写真左から、山本参議院議員・雲峰松山市議会議員・私)