「朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。」とは、論語の一説。 まさに、久しぶり。遠方より、ようこそ。 再会したのは、高松時代の友人と、そのご家族。国立ロシア美術館展を鑑賞しに来られたのだそうだ。 連絡を受け、食事をしながら、また、楽しからずや、な、ひとときとなった。 思えば、最初に彼と出会ったのは、今から約15年前。 お互い若く、ともに、とんがっていた20代の私たちは、よく衝突した。仕事も、性格も、考え方も、ほとんど180°違うのだから、当然だ。 それが最後には、また今でも、私にとって最も信頼のおける、かけがえのない大切な友人の一人となるのだから、人生は面白い。 そんな当時の思い出の1コマ1コマを手繰り寄せながら、すっかり忘れてしまったエピソードも蘇りながら、話は尽きず止まらず。 お子さんも、ずいぶん大きくなった。奥様もお変わりなく。平凡ではあるけれども、ご家族の安穏の雰囲気に、安堵が広がる思いがした。 夜も更け、再会の時間はあっという間に、過ぎた。そして、高松での再会を約しながら、散会となった。 その彼は、今、ある病と闘っている。驚いたし、とても心配しているが、同時に、彼なら必ず立ち直れると確信している。 じっくりと、とはいえ、1日も早い全快を心より祈りながら、街灯りに手を振るご家族と照れくさそうな彼を、最後までお見送りする。 ��写真は、青春が詰まった大切なバッジ)