久々に、個人的に、衝撃の1冊。驚きあり、涙あり、そして、笑いあり、感動あり。 その本のタイトルは、「そうだ、葉っぱを売ろう!」��横石知二著/ソフトバンククリエイティブ)である。 私が最近読んだ本の中で、断トツのイチオシ、である。 サブタイトルに、 “過疎の町、どん底からの再生”とあるように、わが町こそ、どん底と思っている皆様に、ぜひ、ご一読をお奨めしたい。 舞台は、徳島県勝浦郡上勝町。人口2,000人あまりの、四国で一番小さな町。 2002年あたりからマスコミが取り上げ始め、知ってる人は知っている、有名な町ではある。 私も、感慨深い。選挙期間中、行く先々で上勝町を引き合いに出し、お訴えをさせて頂いたからだ。 高齢化と過疎化に苦しむ地域にあって、この疲弊を乗り越えるヒントとして。少子化も、財政難も、医療も、福祉も、必ずクリアできることのお手本として。 上勝町にできて、愛媛にできないはずがない。地域の再生は必ずできるし、やりましょう、と。 今でも、その思いはいささかも変わらない。 さて、その地域再生の一部始終を描いた、この本は。 よそから来た一人の青年が、地元住民のネガティブな気持ちを変え、絆と葉っぱビジネスの創出を通して、仕事を変え、町を変え、そして歴史を変えた、ドキュメントである。 至るところ、感動だらけで、あっという間に、付箋だらけとなってしまった。 本当にお奨めしたいので、あえて詳細には触れない。事実が、すべてを物語ってくれている。 それは、例えば。 Iターン・Uターンで、移住者が増え、人口が増えている事実。若者が戻り、高齢化に歯止めがかかった事実。 高齢者が元気で、老人ホームが廃止となった事実。高齢者が健康のため、医療費が抑制された事実。 他にも、このような事実がいっぱい。少し前まで、高齢化率48%の限界集落の過疎地が、である。 著者は、言う。“やってみなんだら、分からんでないか”。 全くその通り、なのである。勇み、自身の行動に代えてまいりたい、と思う。