今日は、終日、今治にて。日頃、お世話になっている企業と支持者の皆様へのご挨拶に伺う。 寄り道がてら、高校時代の下宿先を訪ねてみた。何年ぶりだろう。 大家さんは、あいにく留守で、お会いすることができなかったが、裏に回ると、私が過ごした部屋、というか、離れ、は健在であった。 その4畳半のレイアウトも、カーテンの色も、はっきりと覚えている。押入れの、昭和のにおいも、くっきりと蘇る。出入りしたあの人この人、あのシーンこのシーンが、浮かんでは消え。 高校時代の3年間を過ごしたこの場所は、ある意味、私にとっての聖地である。 奇しくも、ちょうど26年前の、夏休み終了間際の、この時期。今は亡き私の恩師が、突然にしてわざわざ、この下宿まで足を運んでくださった。 進路は、どうするんぞ。 そう言ったきり、私の話を最後まで、頷きながら聞いてくれたこと。そして、就職に気持ちが傾きかけた私に、大学進学の決意を固めさせてくれたこと。 がんばれよ。人懐っこい笑顔で、そう言って、帰られた。 深々と、感謝の気持ちが、蘇る。 進学先と、その先に連続する、数々の出会いによって私は、今にたどり着くが、もし、あの家庭訪問がなかったら、今の私は、確実に、いない。 ここが、起点だ。他人に感謝することの大事を教えて頂いた、この場所が、大人へのスタート地点だ。 おそらく10数年ぶりの、この場所で。坂の上の雲をめざして、恐れずに突き進んだ、あの時と同じように。 あらたな坂道の登攀に際し、立ち寄るべくして立ち寄った、そんな意味と必然性を感じた、寄り道であった。 そして、額の汗をハンカチで拭いながら。感傷に浸る気持ちを振り切り、次の訪問先へと向かった。 ��写真は、本日訪れた、日本食研KO宮殿工場/ご参考URL⇒ http://www.nihonshokken.co.jp/main.html )