広陵高校というのは、何とすばらしいチームだろう。 その強さはもちろんであるが、選手のメンタリティのことである。試合終了後の談話を聞いて、また改めて記事を読んで、感動が突き抜けた。��ご参照URL⇒ http://sports.yahoo.co.jp/baseball/hs/news/20070819-00000020-mai-spo/ ) 主将のセリフは、こうだ。「絶対勝ちます。中井先生は寝とってください」。 チームの皆が、監督の体調に心を配り、自分たちですべての作戦を組み立て、必ず勝利をプレゼントする、と。 そして、監督は語る。「自ら考えて必要なことを見つける方が、生徒が育つと分かったので(すべて任せた)」。 まさに、師弟である。師匠は弟子を信じ、弟子はまた師匠に対し、結果をもって応える。 何と美しい。何と頼もしい。私の心は、割れんばかりの快哉にあふれた。 教育が目指すべきは、彼らのような人格を育成することである。少なくとも私は、確信をもって、そのことを学んだ。 愛媛代表であり、わが母校でもある今治西高の敗退は、確かに残念ではある。選手たちはさぞ、悔しいことだろう。悔しくてたまらないことだろう。 その心情を考えると、本当につらいが、次の、新たな目標ができたと捉え、新たなる歴史をぜひ拓いていってほしい、と思う。 そして、本当によくやりました!ありがとう!と、心の底から感謝の気持ちを持って、ねぎらいたいと思う。 最後になるが、もう一度、広陵高校の話。 彼らの合言葉に、改めて敬意を表したい。「ひとり1役、全員主役」。 この高校の本当の強さは、それを見事に体現する、その教育哲学にこそある。