台風5号が通過した。 幸いにも、人命に関わる被害はなかったようだが、大小の爪あとを、しっかり残して、去った。 朝、連絡を受け、早速、被災状況の視察に現場を訪れた。台風の足跡を、そこに見る思いがした。 取材しながら被災状況をビデオに収め、そのまま県庁へ。担当部局への説明と対応協議を行った。 この日は同時並行で、いくつかの市民相談について、各部局との折衝の連続であったが、それにしても。 痛感するのは、現今の財政難である。 先の参院選においても、それぞれの主張に、財政的な裏づけがあるのかないのか、ということが、重要な論点の1つとなった。 まさしく、思うのである。 こうした自然災害にしても、福祉にしても、何にしても、生活者の安全・安心を担保するには、お金が必要なのであって。 そのお金は、結局のところ、私たち生活者が持ち寄っているのであるが、過去から積み上げてきた約800兆円ともいわれる借金を収支すると、今の財政難、つまりお金が足りない、という状況が浮かび上がるのである。��ご参照URL ⇒ http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock.htm ) こういった財政状況の中で、生活者の安全と安心を、どう確保するか。この1点こそ、国も地方も含めた政治家と行政の、知恵と力の出しどころである。 これからの世の中は、過去と明らかに違って、それをしない、それができない、つまり、できないことの正当化に終始するだけの政治家と行政は、生活者から、遠からず、不要というジャッジを与えられるだろう。 生活者とともに、生活者から離れず、生活現場を離れず、24時間365日、考えて、考えて、考え抜いてまいりたい。 凡夫のわが身を鑑みながら、今、思うことである。 ��写真は、浸水一歩手前の民家前道路の冠水)