久間防衛相辞任。明日の朝刊1面タイトルは、これで決まりか。 政治家の発言と責任は、どこまでも重い。まして閣僚となると、なおのことだ。災いは口より出でて身をやぶる、である。 かの問題発言の原因は、どこにあったか。 心に思うところを意見、といい、意見を述べるを発言、という大辞泉によれば、それは、心である。 心にあるものが、いざというときに表われるのだ。とすれば、政治家は常に、心をどう磨き、保つか、修行ともいうべき、その屹立とした矜持が問われよう。 さて、と自身に置き換えてみながら、今日も、いくつかの市民相談をお預かりした。次々と、未経験領域が押し寄せる。その都度、先輩に相談しながら、書に触れながら、誠実に、慎重に、取り組ませて頂く毎日だ。 また、相談者に対して、回答をお返しする際、自身の発言に配慮は足りているか、油断はないか、これでよかったか、といつも考える毎日ともいえる。 辞任のニュースを聞きながら、私は。 失言を恐れるよりも、失言が出ない心を鍛えたい。目の前の、そのお1人の気持ちにいつも寄り添える自分でありたい、と決意する。 災いは口より出でて身をやぶる、の次の句は、幸いは心よりいでて我をかざる、である。 明日も、心から、出発だ。