本日は快晴なり。企業訪問で大洲市へ、党員訪問で内子町へ赴く。所用を済ませた後、せっかくだし、道の駅「フレッシュパークからり」へ足を伸ばす。立ち寄って、正解。予想を超える、見事な賑わいだ。 「からり」は、第3セクター方式による㈱内子フレッシュパークからりの運営だ。詳細は、http://www.karari.jp/karari/ にゆずるが、私が着目したのは、次の3点だ。 まず、プチ観光事業として、お見事である。あの道後地区でさえ、観光客は年間約100万人だ。こちらは60万人。しかも、絶対数・リピーターとも年々増えているとのこと。客単価を考えるとプチではあるが、立派な観光事業といって過言ではない。他ではなく、ここに来る価値を、きちんと提供できているということである。 次に、ソフト事業として、お見事である。地元農家の方が、単なる生産者ではなく、アグリ・ビジネスの経営者となり始めている。生産物のみならず、農家の生活をまるごと、売っているのである。したたかではないか。したたかということは、ビジネスということである。切り株は林業では売り物にならないが、盆栽愛好家にとっては、ベストセラー商品となるのである。 そして、雇用創出事業として、お見事である。町民の多くが「からり」の株主であり、地元農家の約20%がこちらに出荷し、収入を得ている。そしてまた、48名が社員として雇用されている。地産であり、地消であり、地雇用だ。ちなみに、経常利益もちゃんと黒字なのである。 地域活性化の成功モデルとして、全国から視察研修が後を絶たないのも頷ける。疑いなく、ここまでの道のりは、長く、平坦ではなかったであろう。 中山間地域・高齢化・後継不在など、農業をとりまく厳しい環境を制約とせず、逆に、ビジネスの与件として、固有の付加価値を、自ら創り出した地元の皆様に、私は心から拍手を送りたい。とともに、今日得たヒントと快哉を、県下各地の地域再生に繋げ広げていきたいと思う。 しかしながら、しみじみ。足は運んでなんぼ、である。��写真は、「からり」の案内標識)