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2022年 6月定例会(6/13)

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新型コロナウイルス感染症の後遺症対策について(2022年6月定例会)

新型コロナウィルス感染症の後遺症対策について、お伺いします。

この間、新型コロナ感染症から回復した後も、後遺症と思われるさまざまな症状で苦しむ患者が増えていると言われます。

新型コロナ後遺症は、味覚障害や息切れ、脱毛といった身体的症状だけでなく、集中力の低下や抑うつなど精神的症状も伴うため、家庭や仕事への影響にも、細やかな目配りが必要となります。

従いまして、医療機関に加え、患者や家族の相談に応じる“医療ソーシャルワーカー”等による支援が求められますとともに、多彩な症状に対応するために、幅広い分野の専門医とかかりつけ医が、連携して対応できる体制づくりも必要になってまいります。

また、後遺症患者は、職場などでよく「気のせい」だとか、「サボっている」などと見られたり言われたりすることがあり、我慢と無理を重ねた結果、症状が悪化するケースが報告されているほか、「コロナ後遺症」の診断がつかないため、労災保険や傷病手当が認められなかった事例等も聞かれます。

このような行政手続き面の支援以外にも、治療と仕事が両立できるよう、官民の関係機関が連携した一層の取り組みが求められているのではないでしょうか。

新型コロナの後遺症については発症の仕組みが解明されておらず、治療法も確立していない中ではありますが、まずは、後遺症患者が人知れず苦しみを抱え込むことがないよう、国において早急に、社会的な理解と認知の向上を図るとともに、医療機関と幅広い分野の連携による複合的な支援体制の構築が求められると思います。

そこで、お伺いします。
本県における新型コロナウィルス感染症の後遺症に関する対応状況はどうか、また、後遺症対策に今後どのように取り組んでいくのか、見解をお示しください。

<答弁概要:保健福祉部長>

新型コロナの後遺症について、今月1日に厚生労働省の研究班が取りまとめた入院歴のある患者の追跡調査によると、症状の多くは時間の経過とともに減少するものの、診断から1年が経過した後でも、13%の方に倦怠感、9%の方に呼吸困難、そのほかにも筋力や集中力の低下、睡眠障害などの症状が認められたとされております。

本県においても、新型コロナの発生以降、感染から回復した後も、味覚や嗅覚の異常などが続いているといった後遺症に関する様々な相談が寄せられており、保健師等の専門職員が相談者の症状等を一つ一つ丁寧に聞き取った上で、それぞれの症状に応じた専門の医療機関やかかりつけ医等への受診を案内しているところでございます。

また、後遺症による身体的、精神的苦痛を和らげるためには、症状を有する本人だけでなく、家族や職場など周囲の理解や支援も必要でありますことから、国等が公表している最新の知見や相談窓口を、県ホームページ等を活用して周知を図ることとしております。

今後とも、様々な症状に苦しまれている方々が安心できるよう、医療機関とも連携して、相談者に寄り添った対応に努めて参りたいと考えております。

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