道路の路面陥没について - 質問 -
道路の路面陥没についてお伺いします。
昨年11月、福岡JR博多駅前通りで大規模な陥没事故が発生しました。
原因は、地下鉄延伸工事のためトンネル内に道路の下の土砂が流出したことによると言われています。被害者が出なかったことは幸いでありましたが、ふだん駅前通りを利用する方々は思わず胸をなでおろしたのではないかと思います。まさか自分の足元の路面下で、地盤沈下や空洞化が起きているなどと誰が予想できるでしょう。
一方、国交省によりますと、下水道の管路施設の老朽化等に起因した道路陥没の発生件数は、2015年度で約3,300カ所に上るとのことであります。
これは、いつ重大事故が発生してもおかしくない数字と言えますが、私はむしろ日々の生活において、それほど関心が寄せられていないことに不安を覚えます。路面下の状況は見えないだけにまさに落とし穴。防災上の観点から、より細心の注意と警戒が求められると思うからであります。
そこで、お伺いします。
県が管理する道路の陥没発生状況はどうか。また、路面下の空洞調査と対策について、今後、どのように取り組まれるのか、御所見をお示しください。
道路の路面陥没について - 答弁 -
答弁:土木部長
次に、県管理道路の陥没発生状況と路面下の空洞調査等対策についての御質問にお答えいたします。
昨年度の県管理道路における道路陥没の発生状況は29件でございまして、そのほとんどが小規模なもので、人的・物的な被害は発生しておりませんが、道路利用者の安全や道路機能を確保するためには、道路陥没を未然に防止することが重要であると認識しております。
このため、従来から定期的なパトロールにより、陥没につながる路面の変化の早期発見に努めておりますが、今年度までの4年間で道路に埋設された排水管等の現況調査を行い、緊急に補修が必要な箇所につきましては、国の交付金事業も活用して対策を進めているところでございます。
さらに、今年度から5カ年計画で、交通量が多く、路面が陥没した場合に大きな被害が発生するおそれのある道路など約250キロにおいて、路面下の状況を効率的に把握できるレーダー設備を搭載した車両により調査を行い、空洞を発見した場合には早期に補修し、県民が安全で安心して道路を利用できるよう努めてまいりたいと考えております。