中小企業支援について - 質問 -
次に、中小企業支援についてお伺いいたします。
御案内のとおり、今回の第2次補正予算成立によって、緊急保証、セーフティーネット貸し付け枠が30兆円に拡大し、金融機関への資本注入枠も10兆円追加され12兆円に拡大されました。
昨年10月31日に緊急保証制度が開始されて以降、私たちのもとには、同制度によって助かった、救われたというお喜びの声がたくさん寄せられました。何度となく、ともに喜び安堵を覚えたのであります。が一方で、金融機関による相変わらずの貸し渋りに失望したといった苦情も少なからず寄せられております。
そこで、お伺いいたします。
昨年10月の緊急保証制度導入から、この間の本県における中小企業向けの県単融資制度の実績はどうか。また、貸し渋りとの声が聞かれる中、スムーズな融資を妨げる課題は何か。そして、経営者にとって最大のポイントとなるであろう年度末の資金繰りに向けての県の取り組みをお伺いしたいと思います。
中小企業支援について - 答弁 -
答弁:経済労働部長
最後の質問になりますが、緊急保証制度導入後の中小企業向け県単融資制度の実績、スムーズな融資を妨げる課題及び年度末に向けての取り組みはどうかとのお尋ねでございます。
緊急保証制度導入から本年1月末までの3カ月間の県単融資制度の実績は2,328件、約288億円でありまして、金額では前年同期の約2.8倍に達しており、緊急保証利用分を中心に大幅に伸びている状況でございます。
一方、急速かつ大幅な景気悪化が金融機関と借り手、双方の経営に大きな影響を与え、貸し出し審査が厳しくなってきているとの声も聞きますが、県内経済を支える中小企業の円滑な資金繰りは極めて重要な課題であり、県としては、金融機関に対し、企業の経営実態を踏まえたきめ細かな対応や円滑な資金供給を図られるよう、機会あるごとに積極的かつ弾力的な融資や企業の実情に応じた返済条件の変更などの柔軟な対応を要請しているところでございます。
また、資金需要が高まります年度末の決算期を迎え、県におきましては、1月補正予算で県単融資制度の融資枠を再度大幅に追加いたしましたが、これに加えまして、先月、改めて知事名で金融機関に対する金融円滑化の要請を行ったところであります。
現下の厳しい状況を踏まえ、今後とも、国、市町、商工団体、信用保証協会、金融機関などと連携し、中小企業への資金供給の円滑化に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。