本日、6月議会が開会。 60億6,860万円の補正予算案をはじめ、 キウイフルーツかいよう病対策など 当面する諸案件に関する議案が上程されました。 今回の補正は、 かいよう病緊急対策、 経済・観光・教育・医療・福祉など 重要課題への対策強化、 国費を受けた追加公共事業による 景気の下支え、 の3つの柱立てで構成されています。 その中でも、 先日の、東予地域における キウイフルーツ生産農家の要望を受けた形で、 早速、緊急対策事業費が盛り込まれていました。 感染予防のための 防風ネット・雨よけハウス整備への支援等で3,744万円。 理事者のフレキシブルな対応を 高く評価したいと思いますし、 競争力の高い産業をターゲットにした 人材育成や商品開発・販路開拓支援、 しまなみ海道の自転車無料化支援、 放課後児童クラブ整備に対する支援、 高校におけるグローバルリーダーの育成など、 これらは、 私がこれまで提言を重ねてきた事項でもあり、 それだけに、とても心強いものを感じます。 委員会も含め閉会日まで、 しっかり審査してまいりたいと思います。
本日は、公明党議員団で 高知県庁(林業振興・環境部)と 高知おおとよ製材㈱様を訪問し、 CLTの利用促進に向けた取組み について視察しました。 CLTとは、 木材板を各層で互いに直交するように 重ねて接着した厚型パネルの呼称で、 昨年12月に 日本農林規格(JAS)として制定されました。 CLTの最大の特徴は、 寸法変化が少ない点、 木目の弱い軸方向に対しても 一定の強さを発揮する点が挙げられ、 軽量・安価・強度・施工の簡便性など、 そのパフォーマンスの良さから、 欧米では中層・大規模建築物において、 CLTが今、急速に普及しているそうです。 本県同様、森林県である高知県では、 こうした世界の趨勢を取り入れ、 木材需要の低迷を打破するため、 2012年から、県を挙げて CLTの普及促進に取り組んでいるのです。 県庁にてレクチャを受けた後、 私たちは大豊町に移動し、 本年3月に完成したばかりの CLTパネル建築国内第1号となる 高知おおとよ製材㈱社宅を見学しました。 3階建て5戸使用、床面積は267㎡。 一見、RC構造に見えますが、 躯体はすべてCLTパネル。 特筆すべきは、 組立て作業に要したのは約2日ということで、 鉄筋コンクリート建築では とても考えられない簡便さです。 そんな同社宅を生み出す プラットフォームとなったのは、 尾崎知事を顧問として 昨年7月に設立されたCLT建築推進協議会。 高知県では今後、 県信連事務所ビル、 四万十町の県農業研修宿泊施設、 本山町庁舎 などのCLTプロジェクトが予定されており、 それらを推進する中で 課題の洗い出しや技術・ノウハウの蓄積を図り、 可能性あふれるCLT市場を開拓していきたい とのことでした。 さすが森林率全国第1位の高知、 と感嘆しつつも、 本県も遅れを取ることなく CLT市場開拓に向けた取組みを 加速させなければならない、 と議員団で決意。 本県木材のさらなる需要創出のため、 CLT普及をめざし積極的に取り組んでまいります。 (写真は、CLTパネルを小さなブロックに断裁したもの。 木材板各層を交錯させたパネル構造がよくわかります。)