インターネットの普及とともに、 今や、地球上のすべての地域、あらゆる人々が 情報を受発信できるようになりました。 ネット社会は、自らのアンテナ次第で 有益な情報も容易に入手することが可能ですが、 活用を誤るとリスクを伴います。 個人レベルだけでなく、社会全体として 情報リテラシーのスキルを高めていくことは 現代の要請といって過言ではないでしょう。 さて、9月議会の代表質問で、私は、 愛媛県の人口減少問題について取り上げました。 3月に公表された国の将来推計によると、 2040年時点で、本県人口は 現在の約141万人から約107万人にまで 減少するとのこと。 率にして24%、数にして34万人。 といっても今ひとつピンとこないかもしれませんが、 これを自治体別に精査してみると、どうでしょう。 本県人口は、昭和60年のピーク時に約153万人でした。 そこを100とした場合、今から27年後の2040年、 50以下に半減する自治体は、 実に“全県の半数”に上ります。 列挙しますと、 上島町、久万高原町、宇和島市、八幡浜市、西予市、 内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町の3市7町。 この夏、 アメリカのデトロイト市が、約1.8兆円の負債を抱え 破産しましたが、 その大きな要因の1つが、 最盛期から約60%も減少した人口問題でありました。 そうした轍を踏まないためにも、 近い将来の人口減少社会にどう向き合うかが とても大切になってくると思います。 深刻ではあるけれども、 真正面から受け止めるとともに、 肯定的に折り合いをつけていく。 そのための知恵が私たち自身に求められており、 工夫次第で光明は必ず見い出せる。 そのために、県が果たすべき役割は何か、 というのが私の質問の要旨でした。 そういう問題意識からふと目に止まった1冊は、 私を大いに励ましてくれるものでした。 Discover Japan別冊の「地域ブランドのつくりかた」。 ボタン1つで感動と希望、 そして今後の活動へのヒントを得ることができました。 これも、ネット社会の恩恵の1つといえそうです。