早朝、県民相談あり。午後、宇和島にて政務等。夜は、松山にて党務。 ★研修レポート④ 5/13(株)ナチュラルアート視察 ��鈴木誠社長との面談より) 「松山といえば、坂雲ですよね。私も秋山兄弟、大好きです。 で、お二人とも留学しましたね。 好古はフランス、真之はアメリカでしたか。 たぶんその時に、彼らの人生の本懐に繋がるスイッチが入った、 と思うんですね。人間に対する大いなる感動、というか。 彼らの中で、確かな何かが目覚めた。 これ、井の中の蛙では、全然スイッチ入らないと思うんです。 留学というのは方便ですが、求めていろんな人や考え方に 出会う中で、自分で見れないことも見た人に聞いていく中で、 その人のスイッチが入る瞬間が必ず見いだせると思うんです。 その意味で農業は、実際、スイッチの宝庫、ですね。(趣意)」 求道の末の感得、あるいは、格に入って格を出でよ、か。 スイッチが入る、とは当意即妙だし、 私が昨年9月の本会議で取り上げたのは正に、このスイッチを担い手にどう広げゆくか、であったことを思い出す。 引き続き研鑽を深め、提言を重ねてまいりたい、と思う。
午前、県民相談、来客対応等。午後、今治市にて企業訪問等。夜、事務所にてHP打合せ等。 ★研修レポート③ 5/13(株)ナチュラルアート視察 ��鈴木誠社長との面談より) 「愛媛はここ2年で5~6回講演に行きましたよ。 ・・私が訴えるのは、経済活動としての農業を、 具体的にどうすれば発展させることができるか、 その1点に尽きます。」 「農業が発展しない理由はいろいろ挙げられますが、 多くの農村で気づいたことは他人の悪口が多すぎるかナ、 ということでした。 農協が、役所が、天気が・・という風にグチが出ると、 それって体内をグルグル還流して、結局、 他人や外部との協同がいつまでたってもできない、 って気づいたんです。 それからは、自身、一切グチをいうのをやめました。 農家の役に立つかどうかを問うてYESであれば、 摩擦を恐れず真正面から意見を言うようにしています。 そもそも自分はアウェーからのスタートですし。 でも、経験に照らすと、いつか必ず、お互いの多様な 価値観を認め合うことができるようになる、というのが 今の私の確信、です。(趣意)」 日本の農業を元気にしたい、という熱い志をもって、そのために自身が進むべきベクトルが極めて明確で、 お手本のようなポジティブシンキング、に圧倒される。 弾けるような鈴木社長の、「覚悟を持ったリーダーが1人、まずはそこからですよ。」 これは、昨年伺った農事組合法人和郷園の向後副理事長と、まったく同じセリフ、なのだが、 はたして渡邉さんへのエールか、私と玉井議員への叱咤か、と、神妙な面持ちでお互いを見回すばかりなのであった。
終日、体調不良にて自宅にて政務。無理のきかない年齢を戒めつつ。 ★研修レポート② 5/13講演「次の参議院選に向けてこれからの政局の動向を読む」 ��福岡政行白鴎大学教授のコメントより) 「国会議員定数は、衆議院は2人区×150選挙区=300人、参議院は1人区×47都道府県×2=94人で、計394人。地方議員は現在の定数の半分、というのが私の案。」 いわゆるテレビ政治を間近で見る思いがした。話術の巧みさとは別に、私は同案には賛成しがたい。 というのもその前に、 民意がより反映される選挙制度のあり方の議論が先だし、衆参及び国と地方のミッションの整理が先であって、 それによって初めて、過もなく不足もない、適正な定数の議論が可能になると思うから、だ。 逆に言うとこれまで、 各級議員のミッション領域や仕事の中身について、あまりにもブラックボックスであったからこそ、 有権者は定数の必然性に不信を抱かざるを得ないのであり、それは説明責任を果たさなかった政治の、自己責任、だ。 努めてそれをやる以外ない、と思う。
2日目は、 『財団法人東予産業創造センター』(新居浜市)の視察から。 1990年に設立された同センターは、 東予地域における ベンチャー・中小企業の総合支援窓口であり、 本県独自の中小企業支援体制 「チームえびす」の拠点、でもある。 こちらでは、 昨日伺った「TOYOものづくり産業支援事業」の内、 「ものづくり体験プログラム開発実証事業」について レクチャを受けた。 何しろ東予地域は、 本県製造品出荷額の約80%にあたる3.4兆円を創出する、 四国最大の、“ものづくり産業拠点”。 だからこそ、 将来にわたる同地域の発展をにらんで 今、着手すべきは、 地域全体による人材育成のしくみづくり、 との結論に達し具現化したものが同実証事業、 というお話である。 具体的に。 ものづくり体験プログラムを通して目指すものは、 子供たちと親御さんに対しては 地元産業への理解と興味を促進し、 現役事業者には、 学校教育機関など人的連携を広げることで、 地域として人材を確保していく環境を整備し、 産業界OBには、 その知見を地元と後進に還元し、 地域に貢献して頂くというサステイナブルなしくみ、だ。 5年先10年先を想像してワクワクする取組み、である。 しっかりと後押しをしてまいりたい、と思う。 次に向かったのは、『植物工場実証プラント』(西条市)。 同市が取り組む「西条クール・アース・プロジェクト」 の一端を視察した。 同市は、約8,900億円という、 四国第2位の工業出荷額を誇る“製造産業集積都市”。 見方を変えると、それだけ工場の廃熱が多いわけだが、 それを“新エネルギー”の資源と捉えたところから、 同プロジェクトは着想されたという。 工場廃熱と水素吸蔵合金の化学反応で冷水を製造し、 その冷却効果を植物工場、陸上養殖に結びつけた結果、 四国屈指の製造コンビナートのその隣で、 環境負荷をかけずにイチゴとマスが育っているのである。 工場ハウス内のイチゴを食したが、実に美味であった。 実は、西条市のこうした取組みを生みだす背景に、 食品加工流通コンビナート構想があるのだが、 まさに同ビジョンこそ西条市の最大の強み、と、 あらためて認識させられる思いがした。 西条市の意欲的な取組みに学び、 大いに県下それぞれに敷衍できれば、と思う。 そして最後に向かったのが、 『東予インダストリアルパーク』(西条市)。 1970年に国から払下げを受けた干拓地を更に造成し、 1987年から大規模分譲を行ってきた県有地である。 現在19社が立地し、未処分地は約11.5haとなっている。 現地では、分譲に向けた取り組み等について話を伺った。 以上が2日目のレビューだが、 今回視察した東予地域は、 やはり本県経済の電源地であり、 同地域がそれぞれに取り組んでいるイノベーションや、 次世代人材育成プロジェクトの数々が、 近い将来、実を結ぶであろうことを予感させるに十分な、 そして極めて有意義な、2日間の視察であった。 今回の知見を今後の活動にしっかり生かしてまいりたい、 と思う。 末尾ながら、関係者の皆様には2日間大変お世話になり、 心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今日明日の2日間、 私が所属する経済企業委員会と総務企画委員会の 2委員会合同による県内視察、がスタート。 初日となる本日は、3か所を訪問。 まず、昨年、松山市大街道ロープウェー街にオープンした 『えひめイズム~感性価値創造ショップ~』。 これは、 国・県の補助金を活用し、松山市が銀行・民間等で構成する 感性価値コンソーシアムに運営委託する経済活性化推進事業で、 その目的は、 松山地域産品の新たな市場開拓と、大消費地への流通促進。 昨年12月のオープンから4カ月で、 来客数は2.8万人と当初予測の2倍を達成し、 新規販路開拓数も6件と、順調に成果を上げているようだ。 パイロットショップとしては、まさにアンテナこそ命。 文字通り、 えひめ松山ならではの感性価値をどんどん発信して、 スペシャルドラマ坂の上の雲の放映を追い風に、 今後更なる飛躍を期待したいし、 全力でサポートしてまいりたい、と思う。 次に、 愛媛県紙産業技術センター(四国中央市)内に設置の 『愛媛大学大学院農学研究科・紙産業特別コース』を、視察。 ご承知の通り、同市は全国屈指の紙産業集積都市で、 紙製造品出荷額では堂々の全国第1位、である。 その強みを将来にわたって持続発展させていくためには、 それを担いうる人材の持続的な輩出が必要不可欠、 との判断から、同市と産業界が、 国・県・愛媛大学等と協力し実現したのが本事業、だ。 本年度の募集人員は6名だが、 次世代を拓く人材拠点として、年々着実に、 確かなる歩みを重ねていってほしい、と思う。 最後に向かったのは、東予地方局(西条市)。 昨年度から、 各地方局が一定の範囲内で、本庁に対して直接 予算を要求できるようになったのだが、 その中の 「地域振興重点化プログラム」の6つの事業について レクチャを受け、質疑を行った。 東予の強みを磨く 「TOYOものづくり産業支援事業」、「新しい東予農業支援事業」、 本県で最も先進的な取組みが進む「発達障害ネットワーク事業」等、 確かな戦略性と明確な政策プライオリティ、に強い感銘を受けた。 後は、予算である。 本年度で約2,000万円だが、権限と合わせ更なる移譲が進むよう、 “地域内の地域主権”に向けて、微力ながら全力で後押しを、と思う。 以上が視察初日のレビューだが、 県内経済に対する不断の研究・研鑽と、日々の現場活動の重要性を あらためて痛感する1日となった。 末尾ながら、ご対応を頂いた関係各位に心より感謝を申し上げたい。