午前、松山市役所にて公務。 午後、県庁にて 一連の水問題をはじめ、部局折衝。 夜、中予地区二輪車販売店協会様の 通常総会に参加させて頂く。 さて、先日の県内視察の続きだが。 まず。 6/2に訪れた2か所目は、 内子町・上芳我家住宅。 ご承知の通り同住宅は、国の重要文化財で その建築年は、明治27年。 ということだから、今から115年前、 ちょうど日清戦争が始まった年、だ。 目の前の、 その大黒柱1本、梁1つには、 以降、 日本が経験した3度の戦争を それぞれの時代の人々とともに、 風雪とともに耐え、 今に至った歴史と記憶が、 刻まれているに、違いない。 その重みを後世に伝えるため、 重要文化財保存修理事業により、 2007年から4年間、 総事業費3億5,000万円をかけて、 耐震補強・復元工事が行なわれていた。 復元だから、解体した1つ1つの部材を、 失ったり損なったりしないよう管理し、 傷んだ箇所はなるべく当時の方式で修復し、 耐震補強を図った上で、再度、元に戻すという、 説明を伺っただけで気の遠くなる作業、だ。 その、上芳我家は、 木蝋で財を成した豪商・本芳我家の、分家筋。 約3,600㎡という広大な敷地には、 往時の面影とともに、 贅を尽くした生活がうかがえるほか、 木蝋生産工場としての機能的な構造が、 用具などとともに詳しく保存されている、とのこと。 今後、八日市・護国の町並みを核とした、 内子町の更なるまちおこしに、大いに期待したい。 次に向かったのは、八幡浜警察署で、 経年32年というその耐震状況等を、視察。 耐震化にかかる費用を確認すると、 耐震調査に254万円、 耐震新築すれば建物代だけで10~15億円、とのこと。 本県の財政事情を考えると、 学校耐震化を優先せざるを得ない状況もあり、 同署の至るところのひび割れを見るにつけ、 実に悩ましい問題、と痛感するばかりであった。 かくして、宿泊先の宇和島市へ。 視察の2日目は、ご当地の地域課題について、 だが、又あらためさせて頂くこととしたい。 ��写真は、本日の、 中四地区二輪車販売店協会様会合でのご挨拶) PS 本日、お招き頂きました中四地区二輪車販売店協会 上野会長様はじめ皆様には誠に有難うございました。 今後ともご指導の程宜しくお願い申し上げます。
午前、政務。 午後、葬儀参列後、森松団地へ。 到着したのは、 松山市の上水道から 仮設受水槽に水を引き込んで、 それをポンプで高架タンクに汲み上げ、 夕方から各戸で水が出るようになるその直前、 という非常に慌ただしい場面、であった。 担当職員総出で、あちこち必死で、 高層階、高齢者の入居者等に対する 給水や運搬などサポートが行われていた。 職員各位にお礼を述べるとともに、 入居者の方々を、回らせて頂いた。 ご心配とご不便の段をお詫びしながら、 それぞれ水回りの状況も、見させて頂いた。 蛇口をひねると、 まだ1滴の水も、出なかった。 部屋いっぱいのポリタンクとペットボトルが、 目に痛々しかった。 急がねば、ならない。 と、この2日間でわかってきたことは。 同団地付近の 南高井観測井のデータによると、 地下水の水位は、1994年の大渇水時よりも さらに下がっているということ、だ。 また、1994年時は約1ヶ月で元の水位を 回復したが、今回はどうなのか。 暫定措置とはいえ、 新たに発生する上水費用はどうするのか、 松山市では渇水対策本部が立ち上がる気配だが、 市全域で断水が生じた場合の対策はどうか、 お隣の香川県でも、吉野川を擁する徳島県でも、 渇水対策本部が立ち上がったが、国の対策はどうか、 など、幅広い対応が求められるのは必然で、 あらためて水問題の大きさを痛感、している。 ちなみに気象庁では、昨年から高知沖上空で、 人口的に雨を降らせる実験を行っているという。 その他にも、 海水淡水化といった技術の問題や、 過不足地域に対するシェア といったエモーショナルな問題を含め、 もはや、4県共同による、 四国・水戦略事業を立ち上げる時代に入った、 と思うのは私だけだろうか。 まずは、私に課された目の前の すぐやるべきことに専念、だ。 PS 県内視察の報告は、後日あらためてとさせて頂き、 宇和島の牛鬼(写真)だけ、先に貼らせて頂きます。
昨日今日の、2日間。 本年度私が所属する総務企画委員会と、 昨年度まで所属した文教警察委員会の、 合同県内視察。 で、昨日は、 交通管制センター(松山市)、上芳我家住宅(内子町)、 八幡浜警察署(八幡浜市)、の3か所を、 そして、本日は、 南予地方局(宇和島市)、きさいや広場(宇和島市)、 三間高等学校(宇和島市)、の3か所を、訪ねた。 全部綴ると、とてつもなく長くなるに違いない。 ので、まず、交通管制センターについて。 若草町にある同センターは、 ズバリ、 信号機をはじめ、感知機とか、 交通管制諸施設を制御して、 県下の交通が、よりスムーズに流れるよう コントロールする基地、だ。 部屋の壁いっぱいに配置された、 本県全域パネルと大小多数のモニターには、 まさに全県交通状況が一目瞭然、 で、 渋滞状況や主要交差点状況が、 リアルタイムで、映し出されていた。 ちなみに、 本県全体の信号機設置数は1,885か所、だそうだ。 その内、主要783機を、 同センターで集中管理しているとのことが、 考えてみると、 急な自然災害による道路の不通や迂回、 あるいは大規模事故や想定外の渋滞など、 突然発生した交通障害に対する解は、 どのように導き出されるのだろう。 隣室の巨大コンピュータが、 その高度な副次方程式を読み解くのだろうけれど、 結局、最初と最後は人間の判断、 と考えると、 24時間油断を許されないその職務の重要性に、 あらためて敬意の念が込み上げてくる。 なお、 信号機1機の導入費は約400万円で、 その電気代は年間約2億円、とのこと。 当たり前と感じる公共サービスにも、 当たり前ながらコストがかかっている、 ということを、あらためて気づかされる。 現在、県警では、 めざせ!アンダー80と銘打ち、 年間の交通事故による死者数を、 80人未満に抑止することを目標に、 取り組みを進めている。 昨年度は82人。 と、55年ぶりに90人を下回ったが、 本年はそれ以上の抑止をめざしている、のだ。 私も、昨年の文教警察委員会では、 さまざま提言をさせて頂いたが、 引き続き、さらなる交通安全の実現に向けて 取り組んでまいりたい。 さて、交通管制センター視察を終え、 次に向かったのは、内子町の上芳我家住宅。 と、そろそろ、紙面も尽き。 あらためてのご報告とさせて頂きたい。
AM5:00すぎ。 鳴り響く電話の音に、 何ごと?と、飛び起きた。 「森松団地で水が出なくなった。 至急、対応願いたい。」 と、入居者の方から、だった。 内容を伺って飛び跳ねるように。 取るものも取り敢えず、家を出た。 この季節、もう外は、明るい。 AM5:30すぎ、現場に到着。 団地内で、断水事情についての放送が 繰り返し、続いていた。 真っ先に敷地内の井戸に向かうと、 業者と職員が忙しく作業をしており、 状況を伺うと、 井戸がほとんど枯れている状態、という。 昨日、水位を確認したにも関わらず、 だそうだ。 緊急の労をねぎらいつつも、 まずは当面の水が一刻も早く確保できるよう、 これから後の、最大の尽力をお願いした。 それから、 入居者の方、近隣の方を何軒か訪ね、お話を伺った。 それによると、 森松だけでなく、南高井を含むこの辺一帯で、 急激に、地下水不足が起きていている、とのこと。 田植えができない農家がたくさんいる、ともいわれ、 周辺地域による地下水の使い過ぎが原因、といわれる。 要は今、地下水はどうなっているのか、だ。 当面の措置とは別に、ここが対策の急所、であり、 目に見える、ダムなどの貯留水とともに、 目に見えない、 地下水を含めた水源対策の重要性を、痛感した。 AM8:00すぎ。 現場でいろいろ見聞きした状況を、 出勤時刻を見計らって担当課へ連絡し、 当面の水確保に全力を、 と、あらためて要請させて頂いた。 さて。 気づけば、こちらも時間の勝負、ではあった。 今日は、総務企画・文教警察委員会合同の 県内視察初日、だったから。 あわてて身支度を整え、県庁に滑り込む。 なんとか間に合い安堵するも、 復旧作業の順調を祈る思いでの出発、となった。 当面の措置にめどを立て、 本質的な水源対策、つまり 全県域にわたる水戦略を、立てる。 入居者の方々をはじめ、 広く県民の皆様の思いにお応えできるよう、 微力ながら精一杯取り組んでまいりたい。
終日、政務。夜、党務。 ということで、 先日の視察レポートの、続き。 小雨ぱらつく5/29の午後、 足立区の「あだち若者サポートステーション」 ��以下、AYSS)を、訪れた。 アポ通り、13:00定刻。 ごあいさつの後、さっそく、 同区産業経済部就労支援課の境係長、 青少年自立援助センター山岸事務局長、 そして、 同ステーション長谷川運営責任者 のお三方から、お話をお伺いした。 私たち公明党の提唱によって、 2006年から厚労省委託事業として導入された 「地域若者サポートステーション」は、 ニートや引きこもりといった若者の自立、 なかんずく、 就労支援を中心とする若者の社会参加、 をめざしている。 そのニーズは年ごとに高まり、 当初、全国25か所で始まった拠点数は、 現在、92か所へと拡充されている。 そして、中でも、全国のモデルケースとして 注目されているのがAYSS、といわれている。 その特徴は、 対象者となる若者の発見からAYSSへの誘導、 そこから、1人1人の態様に応じて、 就労はもちろん、 各種セミナーへの参加や医療機関との連携など、 多彩で包括的な支援体制が取られている点、にあろう。 特に、日頃から、 民生委員や青少年委員の方々と連携を密にして、 対象者の掌握に努められており、 足立区内の対象者を約1,100人と特定されるのは、 同問題に対する地域理解の質の高さを示している、 といえよう。 また、 就労する際の履歴書の書き方等についても、 業務別の豊富な参考例を活用しながら、 という風に、1つ1つのサポートメニューを、 個人の状況に応じてきめ細かく実施している、という。 本県の、えひめ若者サポートステーションも、 松本所長はじめ関係者のご尽力により、 来所者数、進路決定者数とも、 全国平均を上回る成果を上げている。 と、 以前何度かお邪魔した際、お話を伺ったのだが。 一方で、 きめ細やかな包括支援体制という点で課題が残る、 ということを、その際お聞きしたことが、 今回の視察につながっているな、 と、ふと思い返した。 さて。 私が訪れた時点で、何人かの若者が、 ハローワーク&サポステのコラボによる 「ハローワークの上手な利用方法と トライアル雇用について」 というセミナーに参加されていた。 対象者1人1人の本音や、 彼らを取り巻く地域や家庭環境の実際や、 担当するスタッフの真剣さが、 ヒシヒシと伝わって、きた。 長谷川さんをはじめ ご案内頂いた皆様のお話が、 思いやりにあふれ、 共感を禁じえなかったのは、 彼らがいつも現場に立ち、 当事者の気持ちを感じているから、だろう。 そう、思った。 そんな足立区では、来月から、 「訓練就労サポーター制度」という 新たな取り組みをスタートさせる、という。 実に意欲的だが、これは、 AYSS利用者が、 企業で実践的な訓練を受けられるシステムで、 NPOなどの就労支援事業者が、 サポーター登録された区内企業から業務を受託し、 そこへ、NPOコーディネーターとAYSS利用者が 複数人数でチームを組み訓練就労する、というもの。 就職までに相当の時間や段階を要する若者のための、 中長期の職業訓練システム、といえよう。 その必要性は、 えひめ若者サポステでもかつて伺ったが、 全国に先駆けての足立区の実践に、 愛媛も続け!とばかり、大いなる触発を受けた。 若者は、待っている、のだ。 それが、 今回の視察で得た私の確信、に他ならない。 スイッチを入れたまま、 次は、県内を走れ、と決意する1日であった。 PS お忙しい中、ご対応を頂きました 境様、山岸様、長谷川様はじめ AYSSスタッフの皆様、 ハローワーク足立の山本様、 お世話になり誠に有難うございました。