県外視察最終日の本日は、大阪府警察本部を訪問。 一昨年に竣工したばかりという、その本庁舎は、 隣接する大阪城を凌駕するかのような、威風堂々、であった。 聞くところによると、本部庁舎としては日本最大、らしい。 さて。 施設見学もさることながら、私たち一行がこちらで受けたレクチャは、 大阪府警の「治安総合対策施策」について、であった。 大阪府の刑法犯認知件数は、直近数字で44,000件、全国ワースト1位とのこと。 数字が表わす通り。 府民が府警に対して最も望むことは、治安の強化であり、 府警が最大の目標としているのが、犯罪に強いまちづくり、ということであった。 具体的には、上記の数字を3年で40%減少させるという。 その施策の1つ1つについてお伺いしたが、最も印象に残ったのは、 府民挙げて、総ぐるみで、それらを講じようとしているところであった。 大阪府民約880万人を警官数で割ると、1人あたり約420名という計算になり、 なるほど、独自対応の限界は明白であろう。 しかし、何よりも犯罪の撲滅・減少を願う府民と力を合わせて、となれば、 そのこと自体が犯罪発生への大きな抑止となるに違いない。 そのポイントは、両者の信頼関係の構築、だ。 本県においても、図式は同様であろう。 生活者の生命と財産を守ることが、政治の使命であり、 その最前線の砦が警察組織であれば、そこに確かな信頼関係が築けるよう、 そしてその橋渡し役となれるよう、私自身、しっかり務めを果たしてまいりたい。 ��写真は、日本最大の、大阪府警本庁舎。)
県外視察2日目の本日は、名古屋市立井戸田小学校を訪問。 その特色は、英語活動を通じた国際理解教育の実践、にある。 それは、英語という語学、という学問の範疇を超えて、 異国の相互理解、というコミュニケーションスキルの体得を目指すもの。 さっそく、その授業に参加させて頂いた。 担任の先生と、ネイティブの講師がパートナーとなって、 全員参加型の、というか、参加したくならざるをえない、ゲーム型ロールプレイングとでも言おうか。 リズムに乗って、体で覚える、楽しく習う、授業。 もし、私の小学校時代に、こんな授業があったなら、ひょっとして英語ペラペラになってたかも、と感じつつ。 コミュニケーションは、お互いの気持ちを通わせること。 その当たり前の原点をあらためて教えられる思いが、した。 児童に対して、語学習得以前の問題として。 気持のやりとりの重要性を理解させようとする同校の取り組みに、心から敬意を表したいし、 本県にも反映してまいりたい。 その後、徳川美術館、愛知県芸術文化センターを訪問し、文化振興の観点から、種々関係者レクチャを賜ったが、 終始、愛知県は巨大、という印象が頭を離れなかった。何という大ホール、コンサートホール、アートライブラリ。 本県と比較して、人口約5倍、財政規模で約4倍、だからスケールギャップを感じるのも当然、であろう。 がしかし、文化はスケールにあらず、お金にあらず、だ。 文化振興については、本県らしく等身大で、自信をもって進めることが大事、と強く思うのであった。 ��写真は、井戸田小学校の教室に掲出の、世界地図。 相手の気持ち、を教えてくれる1枚の、地図である。)
所属する文教警察委員会の、県外視察、初日。 一行は朝、松山空港を発ち、空路、愛知県へと向かった。 最初に伺ったのは、「愛知県立春日井高等養護学校」。 義務教育を修了した、障がいの比較的軽い知的障がい者を対象とした産業科の学校、だ。 100%の企業就職率をめざすという、同校の教育目標の高さに驚くとともに、 事実、この10年、卒業生のほぼ90%が就職を遂げている、 という事実に、感動が走った。 そうした学校側の熱意と、それに応える生徒たちの活躍に、 毎年、定数の3倍にあたる約150名の親子が入学を希望されるという。 校長先生にご案内頂き、校内と授業風景を見学させて頂いたが、 その熱心さ、礼儀正しさに又、感動した。生徒たちの目に、明るさと力を感じた。 それは生き生きと、楽しそうな、忘れられない、目ヂカラ、だった。 職員全員が、生徒1人1人を主人公として、社会で役立ち輝く人材に育てよう、 との校長のお話に、思わず、熱いものが込み上げてきた。 理想の教育を見る思いがした。 ひるがえって本県は。 特別支援学校の就職率は20%強、である。 財政を言い訳にしない、その差は何なのか。重要な宿題、としたい。 続いて、瀬戸物で有名な瀬戸市に移動し、「瀬戸蔵ミュージアム」を訪問。 瀬戸市役所の理事者からお話を伺った。 同施設を核として。 まち全体を博物館に見立てた「せと・まるっとミュージアム」まちづくり構想は、松山市の取り組みに通じるものがあった。 つまり。その地域固有の強みを生かした、地域活性化、だ。 そして。どの地域の強みも、そこに暮らす人間にこそある。 そう信じて、鋭意取り組んでまいりたい。 ��写真は、学校設置のタイムカード。企業就職のための生活訓練の1つとして。)
終日、大島を訪れる。 それぞれの集落を歩きながら、ノスタルジックが頭をよぎった。 この、せこ道も。色はあせ、凹凸だけとなった看板も。 廃屋から窺う、土間も。ひっそりたたずむ、木の電柱も。 かつて、生活の一部として輝いていたこと、生き生き、がそこにあったこと、を思い出す。 離島とか、過疎地とか。周辺ばかりでない、都市部も含めて。 生き生きを醸し出す根底にあったコミュニティ、それが今、確実に失われている気がする。 時代に即した新しいコミュニティの構築。 経済危機とは違った、日本人としてのアイデンティティの危機、 として、取り組みを進めてまいりたい。
家内の所用により、日中、子守となった。 過去に経験済み、だから言えるのだが、 ちょっと休めるかな、と思うのは間違いで、かえって疲れさせられるのである、子守は。 で、案の定。 まだ幼稚園の下の子に、ここぞとばかり、あれもこれもと、遊び相手をさせられ、 確かに県民には違いない目の前の、1人のご要望に、対応させて頂いた。 やがて家内が帰った後、事務所に移動し予算要望の準備についた。 昼間の疲れをどっと感じながら、ではある。