午前、部局打ち合わせ。午後、今治市にて視察・企業訪問等。 終日政務の日は、詳細は綴りにくく、そういうときは読書ネタを綴るようにしているのだが。 あいにく最近は、読書もままならぬ日々が続き、イカンイカンと思いながら、積ん読、になっている。 加えて、夏バテか年波か、なんとなく身体が、だるく感じる。 が、そんな自分に、喝、を入れながら、フル回転の今日1日の中の特筆は。 今治市職員の皆様との現場作業の中で、その、素晴らしい公僕精神、に心から感動したこと、だった。 どの自治体も財政難であり、昔は当たり前にできていたことが、今は・・・、という場面は多い。 要するに、お金がないからできない、という現実。そういった現実があることは事実、だ。 民間ならもっとシビアだろう。 しかし、行政はパブリックをマターとする仕事であり、民間のできない領域にこそ、その本来任務がある。 そこで、お金がないからできません、という現実に直面したとき、 安易に思考停止に陥ってしまうのか、それとも、何とかブレイクスルーしようと粘り強く試みるのか、 そこを分かつものこそ、真の、公僕精神であろう、と思う。 今日の皆様は、いつも私が実践しようと心掛けてることを、まさに当たり前のように、自然体で、実践されておられた。 それは、あるもの探し、の実践。 お金はない、 けど、時間は創れる、つまり、ある。動かせる体も、ある。 1人で100kgの重荷は持てないけれど、100人寄れば、ラクラク持つことができる。 ならば、100人の賛同を得るために、語ることが、できる。 前例がないからダメといわれた、なら、 歴史を遡り、世界に目を転じてでも、前例を探すことができるし、 それをすると悪しき前例になる、なら、 いい前例にできないか、と知恵を働かせることができる。 そう。私たちにある、最大の資産は、知恵、なのだ。 それは、お金を、超えて。 私たち1人1人の中に無限に埋蔵され、絶えず開発可能で、決して枯渇しない。 直面する現実が困難であればあるほど、その、知恵、をどう引き出し、結集し、活用するか。 その最大のカギは、志、の1文字であろう。 今治市の職員の皆様のふるまいに瞠目しながら、その、公僕精神の崇高さに感動しながら、 自分は、何のために、何を、どのように、志すのか。あらためて自身に問うた、ひと時であった。 その、無言のご教授に、心より感謝申し上げたい。 ��写真は、大三島から生口島を臨む、夏の瀬戸内海。)
午前、県民相談。午後、企業訪問。 今日は、夜かかってきた、1本の電話の、話。 “ほまれクン、元気にしよる~?” 声の主は、上島町弓削の時本さん、であった。 “うわっ、お久しぶりです~!” 10年ぶりか、いや、思い出せない、ほどであった。 私にとって懐かしい時本さん、というのは。亡き父の、当時の会社の同僚、である。 当時の2人の年頃でいうと、ツレ、であり、ダチ、であった。 ちょうど高度成長期にあたる、時代。 私が生まれた因島は、日立造船が全盛を迎え、関連産業も活況を呈していた。 人口は、5万人を超えて、因島史上、おそらく最盛期であったその時期、 今思えば、家族連れの会社行事が、何と多かったことか。 花見や、ボーリング大会や、秋の運動会や、お祭りや。 本当にあちこちよく連れていかれたし、家族ぐるみでのわきあいあいは、楽しかった。 いろんなことができて、大人っていいなぁ、ボクも早く大人になりたい、ナンテ思ったものだ。 その頃、どこにいっても、私を連れて遊んでくれたのが、時本さん、だった。 小学校の低学年の、ある時、 “ほまれクン、肩車しちゃるけん、ほれ、おじちゃんの頭を跨いでみ。” と、言われるまま、担がれると、 びっくりするほどの高さから、風景が、見えた。 一瞬、人だかりの周囲の視線が、集まった。 すっげぇ、というのと、怖―い、というのと、 それ以上に、恥ずかしーい、 と思ったことを、今でも覚えている。 以来、父が亡くなるまで、そして亡くなった後も。 私が、中学・高校・大学時代、社会人となってからも、ことあるたびに、駆けつけてお世話をしてくれた、恩人、なのだ。 その時本さんから、私に電話があった理由は。 “実は今日、参議院議員の山本ひろしさんにお会いしたんよ。 山本さん、えらいねぇ、わざわざ、弓削にまで来てくれて、おじさんみたいなもんにも、気さくに話をしてくれてねぇ、 ほんで、一応、ほまれクンも公明党じゃけん、知っとるかなぁ?と思おて聞いてみたら、 よぉく知ってますよ、言うけぇ、びっくりするやら、感動するやら、で、もう思わず、ほまれクンの声が聞きとうなってねぇ。” と、いうことだったのである。ありがとう、時本さん。 ちょうど、その日の山本ひろし参院議員のブログに、弓削での集会の様子が、写真とともにアップされていた。 いた。時本さん、だ。 その表情は、昔さながらの快活な笑顔だが、体全体には、幾分の歳月を、感じさせられた。 “おじちゃん、私も、今度ゆっくり、弓削に行かせてもらいましょうわい。暑い日が続くけど、それまで、お元気で!” 時本さんのように。 広い広い、この愛媛で。 あちこちにいらっしゃる、私がお世話になった大切な方々を、命ある限り忘れまい、絶対に忘れまい。 電話を終えて、しみじみと、あらためて決意するのであった。 ��写真:右から、若き日の時本さん、と私。)
不在がちの先週から一転、 その間お預かりした、様々な宿題に奔走、の1日。 午前、各部局交渉と、市内の県機関視察に動き、 午後は、いくつかの企業を訪問した。 その合間を縫って。 13:30から市内で開催された、「道州制シンポジウム」に参加。 当初、増田総務大臣が来県される予定であったが、8/1の福田内閣改造に伴い、急きょ、欠席となった。 残念、ではあったが、それでも十分に有意義で、こうした機会を頂けたことに、感謝したい。 さて、本日のシンポジウムには、 道州制ビジョン懇談会(以下、ビジョン懇)の、江口克彦座長と、長谷川幸洋委員が出席された。 ビジョン懇って、何?かというと。 昨年1月に新設された、内閣の諮問機関の1つで、そのミッションは、 内閣府特命担当大臣(地方分権改革担当)という、いわゆる、道州制担当大臣のもとで、 道州制の基本的事項に関するビジョンを策定すること、だそうだ。 ビジョン懇では、 今から10年後の2018年、全国一斉導入をめざし、15名の構成メンバーが議論を重ねながら、 また、全国各ブロックの経済界代表から構成される、道州制協議会とも、議論の歩調を合わせながら、 更なる世論を喚起するため、今日のようなシンポジウムの他、 対話集会などの全国啓蒙活動を、精力的に行っているのであった。 で、その、お2方の講演内容だが、詳細は、それぞれの著書に譲るとして。 ⇒「地域主権型道州制」(江口克彦著/PHP新書)⇒「官僚との死闘七〇〇日」(長谷川幸洋著/講談社) 会場を沸かせたのは、江口座長の、四国州知事出馬宣言と、その公約発表の場面。 もちろん、リップサービスとはいえ、まんざらでもなさそうで。 例えば、 法人税の大幅減税や、相続税の廃止などで、国内外から、企業と定住者を呼び込み、 さらに、州都と商都など、拠点を分離多様化させ、それぞれにイノベーションクラスターを集積し、 農水・観光振興等により、外国との直接貿易を拡大し、四国州のGDPと州民1人あたり所得を倍増させる、 など、要するに、 財源と、立法・徴税といった権限移譲を伴う道州制を実現すれば、こういう風な自治体運営ができますよ、というメタファであったろう。 会場に、異論は、あろうはずもない。 道州制議論に関する国民の認知率も、3年前は1ケタだったものが、今では50%弱、 と、急速な高まりを見せ、 47都道府県中、32人の知事が賛成を表明しているのだから、国民総意として、その方向を志向していることは確か、だ。 問題は、どう実現するか、である。クリアすべきその相手は、霞が関、なのである。 明治以来、約140年にわたって。 巧妙かつ緻密に作り上げられた官僚政治システムを、つまり、霞が関をどのように解体し、 地域分権という新たなシステムを、どういう手順で構築していくのか、 が、私たち政治家のみならず、国民1人1人に問われているし、 長谷川氏の説をお借りすると、 本日のシンポジウムの主催者が、内閣官房であるように、道州制の導入議論が、霞が関の土俵で行われている内は、ムリ、 だとすると、 まさに、霞が関に代わる新たな土俵を作る、私たちの勇気の有無こそが、道州制実現のカギなのであり、 情熱だけでない、幕末の志士のような、覚悟、が、これからの政治家に必要であることを、痛感した。 自問自答しながらも、全力で前へ、と決意するのみである。
AM10:00。 高知市内にて開催された、高知自動車道(川之江JCT~高知IC)四車線化記念式典に、公明党・笹岡県議とともに出席した。 この式典。 高知自動車道の内、対面通行区間であった、馬立PAから大豊IC、南国SAから高知IC、 の、2区間が四車線化工事を完了し、それを記念して行われたもので、 西日本高速道路株式会社(通称:ネクスコ西日本)主催で、国・高知県・愛媛県の行政関係、地元関係各位をはじめ、 衆参両国会議員、両県各市町村の自治体議員が参集し、盛大に開催されたのであるが、 あらためて、 工事に携わられた関係者の、永年のご苦労に心から感謝を申し上げたい、と思う。 その一方で、参加者の多くは、登壇者の多さに閉口したであろう。 それならそれで、光の当て方が違うのではないか、と私は思ったし、 特に、某国会議員のKYスピーチには、たまげた。 ここは、あなたのビジョン報告会ではないのですよ、 それはそれとして、ふさわしい時と場所を選んでほしいし、第一、他の国会議員に比べても、長すぎですよ、 と誰かがおっしゃっていたが、私も、そう思いますよ、である。 ともあれ、これで、上下線ともに、二車線での通行が可能となったわけで、 ユーザーの1人としては、対面通行の解消に、心から安堵、した。 思えば、高知自動車道は、ヒヤヒヤさせられる道路であった。 何しろ、やたらトンネルが多い、山岳道路である。 そのトンネルの中で、 たとえば、大型ダンプカーとすれ違う時の怖さは、ほとんどの方がお感じになられたことと、思う。 そのほか。 片道1車線という、体面通行だから生じるヒヤヒヤ、を挙げると。 適正速度で走行しているにも関わらず、ピタリくっついて離れない後続車、に煽られるヒヤヒヤ、 後続車がハイビームを落とさず、眩しさに気を取られ、突然、対向車に気づくヒヤヒヤ、 明らかに居眠り運転、と思しき、蛇行運転する前の車、の後ろを走るヒヤヒヤ、 特に照明の暗いトンネルで、無灯火の対向車にすれ違うヒヤヒヤ、 大型ダンプに前後を挟まれたときのヒヤヒヤ、 明らかに不適正な速度でノロノロ運転する先頭車両、に続いて、数珠つなぎとなった渋滞のイライラ車両が、何か事を起こさないかと心配するヒヤヒヤ、など。 誰しも、ヒヤヒヤは、イヤイヤ、なのだ。 事実、同自動車道ではこれまで、死亡事故を含む重大事故が絶えなかったのである。 そうした心理的不安から解放され、安全性と快適性がひろがり、 制限速度も時速10Kmアップされ80Kmとなり、経済性も向上することとなった、今回の四車線化を心から歓迎したい、と思う。 ちなみに。 今回の4車線化を記念して、ネクスコ西日本では、8月1日から31日まで、四国内の高速道路が、 普通車だと5,000円、軽自動車だと4,000円で、2日間乗り放題となるキャンペーンを実施中、とのこと。 ��ご参照⇒ http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/h20/0715/index.html ) もうちょっと早く教えてくれれば、と、ちょっぴり思ったりもするが、 間に合う方にはぜひ、大いにご利用頂ければ、と思う。
目覚めると既に、ジリジリ、暑い。 そろそろ、渇水が気になってきた。 ここは天気予報が外れてもいいから、ひと雨欲しい、と思うこの頃の朝、である。 ��M9:20、公明党愛媛県本部にて、山本ひろし参院議員と、合流。 昨日に引き続き、漁業関係者との懇談のため、市内の三津浜へと向かった。 雲峰松山市議と現地合流し、集会場に到着すると、想定外の、満員御礼熱気ムンムン状態、であった。 既に、地元漁業家の50名近い皆様が着座されており、雰囲気は、どちらかというと、迎え撃つ、といった感じであった。 そのお気持ちを、そして、これからお伺いすることを、真正面から真剣に受けとめよう、と、腹が決まった。 冒頭、中心者の方の趣旨説明があり、山本ひろし参院議員の挨拶から、懇談会は始まった。 その挨拶が終わるや否や、原油高騰による、漁業家の皆様の悲鳴が、飛び交った。 漁の必需品である燃油が、3年前に比べて2.3倍、今年に入ってからでも1.4倍に急騰しており、 出漁するたびに赤字を出すような状況は、個人や組合の努力の範疇を、とうに超えている。 そればかりではない。 船やエンジンなどの漁具は、ここ10年で約3倍に値上がりしており、 買い替えようにも、買うお金がなく、借りようにも、金利を考慮すると手が出せない。 結局、身動きがとれないのだ、と。 まだ、ある。 現在の魚価形成システム、特に、仲買人制度は至急改善せよ、 昨年の私たちの平均年収はこれくらいだが、介護費用を差っ引くと、収支はゼロかマイナスだ、 漁師を辞めても、この年でできる仕事はない、あれば、皆、とっくに辞めている、 それでなくとも漁業後継者問題が深刻なのに、このような状況が続けば、若者は完全に、漁業への興味を失うだろう、 と、まだまだ、そして更に、続くのであった。 時に、国に対する怒号も飛び交いながら。 そうした、皆様の赤裸々なご意見に対して。 私たちを代表して、山本ひろし参院議員が、一問一答のカタチで、丁寧に、対話を運ぶ。 とりわけ、先日、政府から発表されたばかりの、燃油高騰水産業緊急対策案についてのご説明時に、 会場が一瞬静まり返ったように感じたのは、私の気のせいだったか。 私たち公明党は、 原油高騰が顕著になった昨年末以来、6月までに、5回にわたり、緊急対策を申し入れ続けてきた。 3,000名を超える私たち地方議員はもちろん、太田代表をはじめ、今日の山本ひろし参院議員のように、 国会議員も一体となって、各地の漁業家の皆様のもとに足を運び、 その時々に必要な、具体的なご要望をお伺いしては、緊急対策としてまとめ、 それを5回にわたり、総理と政府に対して、申し入れを行い続けてきたのであった。 実現した一番最初は、昨年末の、福祉灯油だった。 そして、今回の対策案は。 5人以上の漁業者グループが、燃油使用量を1 0 %以上削減する実証事業に取り組む場合、燃油費の増加分の最大9割が国から補填される事業のほか、 省エネ機器導入や操業時の無利子融資の拡充と新設、漁業の実情に合わせた休漁・減船対策の支援、 流通の多様化などによる漁業者の手取りの確保、など予算総額745億円の、大規模総合対策、となった。 もちろん、これで、漁業家の窮状が、一気に解決するわけではないけれど。 少なくとも、ビジネスとして、業界として、競争する以前の激変環境の整備は、政治の役割であるべきだ。 そうした思いから、今後の取り組みについて、私からも、ひとこと申し上げさせて頂いた。 やはり、生活現場主義に勝る政治は、ない、と思う。 漁業家の窮状を、データで見るのと、直接ふれあい、対話する中で感じることは、別物、なのだ。 そして、出発点が異なれば、実行される政策もまた、別物となるであろう。 生活者起点をゆめ忘れまい、と心に誓った。 それにしても、昨日の、戸島の皆様といい、今日の、三津浜の皆様といい。 懇談を終えて、真っ黒に日焼けした、皆様の笑顔に見送られながら。 思わず、同志のように熱い絆を感じてしまうのは、海の男たちの気っ風、のなせるワザであったろうか。 忘れられない、昨日と今日、となった。 ��写真左から、ちょっぴり失念して失笑を買う私、山本参院議員、雲峰松山市議。)