夜、手づくりの資料を携え、久万高原町に向かった。 今日は、月に1度の党員会である。 お土地柄により農業関係者が多く、ちょうど日も長くなり始めた今は繁忙期、と伺った。 そうした中を、お集まり頂いた皆様である。感謝の思いで、与えられた任を精一杯務めさせて頂いた。 今日は、あらあじめのご要望により、国政の行方について。 といっても、実際。それは、誰にもわからないに違いない。 そういう、予言とか占いの趣旨ではなくて。 現時点における重要な政治課題を真ん中において、私たちを取り巻く政局が今どのような状況にあって、 今後の政治日程を考えると、どのような展開が想定されるか。 その中で、私たち公明党にはどういった戦略と行動が必要か、 ということを、皆で考えましょう、というものである。 こうしてまとめると整然としているが、要は談義、である。 難しい専門用語は、身の丈言葉に置き換える。複雑な状況説明は、身近なたとえ話に置き換える。 すると、 “そういうことじゃったん”、“そりゃあ、何とかせんといけんわい”、 と、自分ごとになる。自分はこう思う、と意見が出てくる。 賛否も、硬軟も、さまざまな意見が飛び交い、気づけば終了予定時刻となっていた。 自分を他人に置き換え、当事者に置き換えたとき、初めて。政治は血が通ったものになるのだ、と思わずにいられない。 こうして、今日も、私は。皆様から、草の根対話の重要性を、教えて頂いているのだ。 私たち公明党にはどういった戦略と行動が必要か、について。ここでは、戦略は措くとして。 必要な行動を皆で考えた結論は、まさに、草の根対話、であった。それは、遠回りのように見えて、最も確かな行動、に違いない。 自ら率先あるのみ、と決意しながら。 すっかり夜の帳も下りて、ひんやり肌寒い久万高原町を、家路についた。 ��写真は、安田 侃 作 「意心帰」 at 東京ミッドタウン。)