今日は、私が所属する地域活性化特別委員会の県外視察、の初日。視察先は、島根県である。 ここ数日の寒波はこの日も厳しく、震えながらの早朝、13名の議員団・事務局メンバーで松山観光港から、一路、浜田市へと向かった。 午後、浜田市役所に到着。 牛尾議長様他ご一同様から熱烈歓迎を頂いた後、約1時間、同市水産物のブランド化戦略についてお話を伺った。 簡潔にまとめると。 浜田魚港で水揚げされる水産物のうち、特に競争力の高い、アジ・のどぐろ・カレイの3種類を、「どんちっち三魚」としてブランド育成することで、水産業全体の収入拡大を図る、というものだ。��ご参照URL⇒ http://www.city.hamada.shimane.jp/kurashi/nousui/suisan_don.html ) 2002年から取り組みを開始し、現在6年が経過したわけだが、手応えは上々という。それまで低迷していた魚価が、めざましく上昇を続けているのだ。 アジを例にとると、ブランド化以前の平均単価で157円/kgだったのが、昨年は265円/kg。 どんちっちアジ取扱い後、以前の浜田産アジ時代の、約1.7倍の高級魚になったのである。基本的に同じ水揚げ品質にもかかわらず、だ。 その高付加価値化のポイントは、脂質の含有量、いわゆる、脂の乗り具合にあった。 1匹1匹の脂質含有量を検体機器によって測定し、おいしさを科学的に証明する商品化に成功した、といえよう。 特に、脂志向の強い関東で、高脂質でバラツキの少ない、どんちっちアジの人気は、他産地のアジに比べ、数倍の高値をつけるほどだ。 どんちっちアジの鮮魚出荷実績を、3年前と比べると。 平均単価は596円/kgで、約2倍に、販売総額は約2億円で、約2割増に、なった。 のどぐろ・カレイも同様の成果を示し、その他の浜田市水産加工物にも波及効果を与え、同ブランド化戦略は順調に成果を上げているといえる。 また、戦略の進展により生じた新たな課題は、今後、さらなる生産・販売手法のイノベーションにより昇華させていくということだ。 事実ほど強い希望はない。愛媛に当てはめた時、東予であれ、南予であれ、各地の様々な可能性が考えられるのである。 その後、㈱島水様の水産加工施設と、しまねお魚センターを視察して初日は終了となったが、その日の夕食は、ある意味、試食であった。 どんちっち3魚を頂いたのであるが、旨い!のひとこと。 特に、のどぐろは、まさに、大トロ。小泉武夫教授風にいうなら、口の中で、ピュルリピュルリと旨み成分が溶けだしてくる、のである。 春から夏が旬といわれる、そのピーク時のおいしさは如何ばかりかと想像しながら。特別委員会のテーマである地域活性化を、わが愛媛でどのように実現していくか、を考える。 浜田市の取り組みに、大いに学びとヒントを得た初日となった。視察2日目となる、明日の触発もまた、今からワクワクなのである。 ��写真イラストは、どんちっちブランドキャラクター。キャラクターが手にする魚は左から、アジ、カレイ、のどぐろ。)