10:00より、企業会計決算特別委員会が開催された。委員ではないけれど、後学のため傍聴参加する。 そもそも、県なのに企業って、どういうこと?について、簡単に説明すると。 ここでいう企業とは、県が管理する事業、つまり公営企業を指しており、県庁の部署でいうと、公営企業管理局が所管している事業のことをいう。 具体的には、4つの事業、すなわち、電気事業・工業用水事業・土地造成事業・病院事業だ。 そして、今日、審査を行ったのは、平成18年度の4事業の、収支決算の中身について、ということになる。 さて。 各事業の収支は、いずれも黒字だった。そこには、関係者の涙ぐましい努力があることを、まずはお伝えしたい。 その上で、各委員によるチェックにより種々の課題も浮き彫りとされたが、私の所感をいくつか述べると。 4事業あわせて約400億円という年間総収益は、大企業サイズであるが、病院事業の収益が、その内の実に90%以上を占めているのである。しかも、同事業の累損は約180億円弱。 そういうことを考えると、また昨今の医療崩壊といわれる生活現場を考えても、4つを一括りとするマネジメントには、正直なところ少し違和感を、感じてしまう。 その決算数字の持つ意味と、県民生活に与えるインパクトを考えると、ここは、病院事業特別対策本部のようなセクションの設置と、民間専門家との共同研究が求められるところではないか、と思えてならない。 いずれにしても。 本日の特別委員会を傍聴し、実に多くの学びを得ることができた。 各委員の視点の置きどころが、同じ党派であっても各者各様であること。テーマのスイートスポットみたいなものが、委員それぞれにあること。 各委員のバックボーンには、選挙区事情という現実があるということ。そして、自身の知見がいかに乏しいかということ。 さっそく。明日からの研究課題が明確になったと捉えて、研鑽を積んでまいりたい。 ��写真は、本日の資料)
今朝になって突然、家内が、風邪を引いてしまった。必然的に、今日の私の仕事は、主夫となる。 といっても。 朝は、パンとポンジュース。昼は、弁当を買ってきて、チン。そして夜は、子どもを連れて、お好み焼き屋さん。 合間にちょこちょこっと、洗い物とお片づけをして、まったく絵に描いたような、手抜きパパであった。 一方、子守りのほうは、持久戦。8歳の息子はともかく、3歳の娘はコントロール不能だ。 ビデオにママゴト、おもちゃにお絵描き、歌とお遊戯、そして抱っこのおねだり。 次から次へクルクルと、蝶々のように、興味が変わり、片づけても片づけても追いつかないし、ゆっくりしようにも離してくれない。 お風呂に入れて、寝巻きを着させて、おやすみなさい、まで。こちらのほうは、手を抜く暇はなく。 おかげで家内は、少し楽になったようだが、明日からは何とか、宜しくお願いしたい、と思う。 1日主夫を体験して、家事と子守りの大変さを少々わからせて頂いた。いつも、ありがとさんね。 この日ばかりは思わず、家内に感謝して、声をかけた。少し、とってつけたようだったけれど。 ��写真は、自宅近くの、お好み焼き屋さん)
今日は、文化の日。 この日は統計的に、晴れの日が高いとされる特異日だが、はたして、その通り、秋晴れの1日であった。 さて、今日から、県下各地にて県民総合文化祭が開催される。今年は、記念すべき20周年だ。��ご参照URL⇒ http://ehime-c.esnet.ed.jp/bunkashinkou/sougou/h19/19yoryo.htm ) 夕刻、私は、その開会式と総合フェスティバルにご招待を受け、参加させて頂く。 愛媛県警察音楽隊による溌剌としたドリル演奏がオープニングを飾り、開会宣言。そして、プログラムは2部形式で上演され、実に多種多彩であった。 チアリーディング、伊予万歳、歌舞伎舞踊、クラシックバレエ、よさこい、野球拳踊り。 そして、映像で振り返る県民総合文化祭の20周年の歩み、があり、ゲスト歌手のクミコさんによるシャンソン・コンサートが華を添えた。 どれも本当に、素晴らしかった。恥ずかしながら、よさこいと野球拳踊り以外は、TVでしか観たことがなかった。 ライブの迫力というか、心に伝わるエネルギーというか。これが文化の力だ、とあらためて思った。 特に、私が感銘を受けたのは、伊予万歳だ。郷土に伝わる伝統芸能である。��ご参照URL⇒http://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankotop/miru/kyoudogeino/iyomanzai/index.html ) 最初、ちょっと退屈な拍子と単調な動きに物足りなさを感じたが、どっこい、途中からものすごい強さで心が引きずり込まれた。 釣りに例えると、大物が食らいついた瞬間、竿にかかる、あのグググッ、という感じだ。扇子が、あるいは松が、まるで生き物に見えるのである。 司会から、海外公演でも喝采との紹介があったが、よくわかる気がした。 約2時間あまり。多彩な郷土芸能文化を一度に目の当たりにし、心を洗濯されたような気分となる。 県民総合文化祭は、今日から11月25日までの23日間。関係者の皆様に敬意を表しながら、無事盛況を祈りながら。 そして、1人でも多くの皆様に、各会場にお運び頂き、わが愛媛の豊かな郷土文化に触れ、心に感動と潤いを感じて頂ければ、と思う。
4日ぶりの日常は、朝からフル回転の1日となった。 電話とFAXとメールと郵便が、早う、早う、とまるで私を急き立てるかのように、どっさりと待っていた。 忙しいということは、つくづく有り難いことだ。ひとりごちながら、議会控室にて執務を行う。 今日は、国への申し入れ事案がいくつか生じたため、山本ひろし参議院議員と事務局に対し、密なる連携をとらせて頂いた。 それにしても、山本議員は、庶民の気持ちのわかる方である。さすが、私たちの代表だ、と心強いし、誇らしい。 というのも、来週、山本議員が所属する参院厚生労働委員会にて質問を行うにあたり、先日の中島諸島への視察内容も、しっかりと盛り込みたい、といわれるである。 また、以前お願いしていた社会的引きこもり支援の、最新の要望があれば承る、というのだ。��ご参照URL⇒ http://www.yamamoto-hiroshi.com/archives/diary/2007/11/30_117.html ) 早速、当事者団体と連携をとり、お話を伝えた。大変に、お喜び頂くとともに、あらためて伺ったご要望を整理し、山本議員へ送らせて頂いた。 返す返すも。 へき地で薄氷を踏むような社会保障環境の中、ご苦労をされる、ご老人の痛みや、障害者を抱えてノーマライゼーションな社会を心から希求する、親御さんの苦しみや。 なかなか政治の光が届かない、あちこちの、名もなき庶民の声を、誰が代弁するのか。ここにこそ、公明党の原点と本領があろう。 党設立の原点にしっかりと立脚し、庶民が報われる政治を実現していく。 そうしたザ・公明党ともいうべき、1人の声をどこまでも大切にされる、山本議員の謙虚な姿勢に、深く強く学ばせて頂いた1日であった。 気づくと、夕日が空を赤く染めていた。 日が暮れるのが早くなったと感じるのもそのはず、今年も残すところ、2ヶ月を切った。政治課題の解決にとっても、光陰が矢であることを忘れまい、と思う。
視察最終日の本日は、国立宮城病院神経難病センターを訪ねる。 仙台市内から南へ、バスで1時間強。のどかな丘陵に同センターは、たたずんでいた。 院長・関係者の暖かい歓迎の後、レクチャとセンター見学案内を頂く。同センターは、文字通り、神経難病患者の治療を専門とする。 ひとくちに神経難病といっても、難病中の難病といわれる、筋萎縮性側策硬化症(ALS)や、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症など、病種は多岐にわたり、 そうした症病などで人工呼吸器を装着している重症度の高い患者に対して、全館が車いすでの生活にあわせて設計されるなど、実に様々な対応設備が完備されていた。 センター長のレクチャの中で、印象深い視点があった。 それは、難病患者に、地域社会の中で生きていく“患者力”をつけさせる、ということを、治療の基本哲学に据えているところである。 患者力とは、難病患者の、難病とともに生きていくんだという、自律力を指している。 ゆえに、患者・ご家族と医療スタッフの最初のカンファレンスは、将来目標を具体的にコミットすることなのである。 例えば、完治が無理でも、1年後の社会復帰をめざしましょう、そのために、ここまでの回復に向けお互いに努力しましょう、と。 伺えば、難病は誰しも発症する可能性があり、多くの場合、患者から生きる力とやる気を奪うという。そうした難病患者の心の部分に注目し、向き合うスタンスは、明らかに従来医療と一線を画している。 その理念は、長期入院の減少と在宅療養の増加という目に見える成果と現れ、患者の在宅療養を支える地域ボランティアの和が着実に広まっているという。 感銘を、受けた。 症状だけではなく、人間の内発力を引き出すことに焦点を当てた、1つの医療革命が、着実に、人と地域を変えつつあるのだ。 院長その他のスタッフに見送られ、私たちは松山への帰路についた。中身の濃い、あっという間の3日間であった。 環境・福祉・医療分野における貴重な見聞は、自身の知見を広げ深めてくれた。心から感謝の思いでいっぱいである。 必ずや県政へのフィードバックと、県民の皆様へのお役立ちにつなげてまいりたい、と思う。 PS今回の視察を、準備から随行まで、すべての労をお執り頂いた職員の皆様、3日間、大変お世話になり心より御礼申し上げます。ありがとうございました。