代表質問、2日目。今日の登壇は、社民・護憲連合の野口議員と、わが笹岡議員。 野口議員の質問の中で、特に耳目を集めたのは、「県警職員の配置換え等に係る損害賠償請求事件の控訴」についてである。 こちらは、本会議終了後の警察経済委員会に付託され、そこでの審議・採択・一任、という運びとなった。 一方、笹岡議員の方では、「松山盲学校の、松山聾学校への移転統合」に関する質問を行い、多数の傍聴人が詰めかける中、その方々の思いを力強く代弁された。 詳細は、明日の地元紙及び後日のHP会議録等に譲るとして。 民主主義は、多様な意見を許容する。 それは、理性的対話を前提として、最終的に多数決による意思決定を行う、政治運営システムである。 であれば、個々の質問事項には、必ず、賛成と反対の立場があり、それぞれの主張根拠というものが、必ず存在する。 今日の場合は、その当たり前の現実と、そこで下さねばならない政治判断の厳しさ、ということを痛切に感じさせられた。 と、ともに。 アカウンタビリティ、いわゆる、説明責任というものの重要性が、いや増す今日。そして、とっくの昔に、情報がフラット化し、ボーダレス化してしまった、今。 政治の信頼を取り戻すためのキーワードは、オープン、であろう。もちろん、全部が全部を情報公開、などの極論は言わない。 が、少なくとも5W1Hあるいは2H、くらいのプロセスが見えないと、主権者たる、国民であり、県民であり、市民・町民である方々の理解と信頼と安心を得ることは難しいであろう。 政治の流れにおいて、はっきりと、今までとは違う場所に、我々はいる、ということに気づかねばならないのだ。 人の前灯せば、わが前明らかなり、とは先哲の言。 結局のところ、政治は主権者をどこまで信頼することができるか。そこが問われている、気がする。 1つ1つの意思決定に、説明責任を果たしながら。 県政がより開かれ、さらに信頼されるものとなるよう、微力ではあるが、精いっぱい貢献してまいりたい、と思う。
県議会も、いよいよ今日から論戦スタート。今日は、代表質問初日である。 自民党から薬師寺議員、民主党から豊島議員。各派を代表して、35分ずつの熱弁に聞き入る。 それぞれの視点が微妙に異なり、興味深い。 明日は、わが笹岡議員の代表質問。ぜひ、目のつけどころに、注目をされたい。 さて、今日も支持者からいろいろなご意見を伺う。またまた、自身の未熟を痛感。 聞くばかりでは為ならず、反論するのも意にあらず。 異なるものを、ちょっとだけ、1つだけ、高い次元での合意に持っていけるだけの人間力、のない、もどかしさ。 そんな心理的局面が、ここのところ、毎日続くようで。 前進する際の向かい風、成長する際の骨のきしみ、か。痛い、毎日。 話を変えて。 タイトルに惹かれて、読んでみた。「この国を思えばこそ、覚悟を決めて言っておきたい」。著者は、あの、和田秀樹さん。 一読して、文脈に通底する体温が、私とは全く異なることがわかった。なるほど、今日の学習は。 異なるを知る、ということだ。
午後、北条に伺う。事故が絶えない、国道のヘアピンカーブの現場視察である。 これは、確かに危ない。 住民の方々から状況を詳しく取材し、同行の山本ひろし参議員秘書と今後の対応を協議する。 事故そのものは人間が起こすものであるに違いないが、その確率をどこまで極小化できるかは、行政の技術である。 そして、どうすれば危険を回避できるか、事故を防止できるか、それに必要なものは、行政を行う者の“想像力”である、と、私は、思う。 住民の方々の不安を思いながら、事故防止への万全を心に期し、現場を辞した。 夜は、諸会合に参加して、今日も深夜の帰宅となり。果たして終日、私の脳裏を支配したのは、その“想像力”についてであった。 自分自身の行動規範は、どこに拠って立つべきか。言うまでもない、県民の皆様である。 きちんと立てているかどうかは、自分あるいは自分たちが決めるべきものではない、県民の皆様のジャッジであり、それはいかなる場合にも、100%正しい。 であるならば、常に私は。県民の皆様の気持ち、を想像していきたい、と思う。 その目線と心で捉えて、おかしいことをおかしいと思える感性を、失わないように。重々、重々、心に期す1日であった。 今日も、そして、いつもいつもご指導を頂く、拠所ともいうべき方々に、この場をお借りして感謝を申し上げたい。 ��写真は、北条に浮かぶ雲、変幻自在の空)
この人は、どこまで強いのか。谷 亮子選手である。 リオデジャネイロで行われた柔道世界選手権、女子48㎏級で、通算7度目の優勝を果たしたのである。この、7度というのは、男女を通じて、大会史上初の快挙である。 田村でも金、谷でも金、そして、ママでも金、この名ゼリフを、見事に有言実行してのけた。 2年間のブランクというのは、アスリートにとって致命的な、ロスタイムであろう。「けいこを1日休むと、取り戻すのに3日かかる」とは、先日お亡くなりになった元横綱琴桜の言。 その至難を成し遂げたのは、何だったか。 4月に行われた復帰戦である全日本選抜体重別選手権・決勝での、あの敗戦の悔しさではなかったか。 いとも簡単に手のひらを返すマスコミの冷酷に、出産・育児・家事という主婦と母の仕事をこなしながら、どれほど辛く苦しかったことであろう。 常人には、推し量ることのできない悔しさでいっぱいであったろう。だから、勝つしかなかった。 その、勝利への執念が、間違いなく世界一だったからこそ、勝った。そんな谷選手の金メダル獲得は、全国の働くお母さんに、大きな勇気と希望を与えたに違いない。 そして、わが愛媛にも、朗報だ。本県出身の棟田康幸選手が無差別級で、見事、優勝を成し遂げたのである。 不振が続く男子勢の中で、ただ一人の金メダル。しかも、最後の最後、その桁違いの重圧の中で、すべて1本勝ち、の完勝である。 かくして、TVの前で。両選手に、世界を制する精神力のとてつもなさ、を学んだ気がした。
世間では、3連休の中日。終日、市民相談に走る。 いずれも個人情報であり、守秘義務もあれば、ここで内容には触れられないが。 とにかく、じっくり、話を伺う。制限時間は、ない。 苦しみに同意し、痛みを、わが身に刻む。そんな思いで、最後まで、話をお伺いした。 全魂で激励をさせていただくとともに、私にできることの全力を、お約束する。 小雨が落ちる22:00、家路に向かいながら。 世の中、思い通りなんてないのに。まだまだ小さいぞ、と自分を励ましてみる。 帰宅後、上杉隆著「官邸崩壊」を読了。かえって気分が重くなってしまった。 良くも悪くも、日本の官僚システムがどういうものか、考えさせられ、思い知らされる、そんな1冊ではある。 その通り、崩壊が現実のものとなった今、そして。23日、自民党新総裁ほぼイコール新総理、が決まる。 終日、メディアは踊るが、私に踊らされる暇はない。1日を回想しながら、なすべきことの思索が、先だ。 すっと、次の1冊を手に取る。