会期を12日間延長した通常国会が、昨日、閉幕。 これをもって、参議院議員の半数の任期が満了となり、事実上の、参院選に突入となる。各党とも一気に慌ただしさを増し。 最大の争点は年金問題、とマスコミはいう。 マスコミに煽られ、多少なりとも不安になった私は、自身の年金加入履歴を実際に確認してみた。 約2週間前、インターネットで社保庁HPへ申込む。��ご参照URL⇒ http://www.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/ ) 今日、一通の黄色い郵便が届いた。ユーザーID・パスワードの通知である。 早速、社保庁HPに入力したところ、履歴がわかった。何点か確認したい部分があったので、ねんきんダイヤルに電話をした。5分待って、広島の社会保険事務所につながった。 投げかけた質問は、いずれもクリアになった。そして、不安は解消された。 だから、安心、などと短絡は言わない。気になることはいくつかある。が、いずれも顧客サービスの次元の問題であって、別の議論だ。 年金は、消えていない。 未統合の、いわゆる宙に浮いた約5000万件の記録の照合も、前倒しをして来年3月をメドに完了させる、と総理が断言している。それでも宙に浮いた記録も、第三者委員会を通じて必ず着地させる、と。 私は、不安を抱く支持者の皆様には、社会保険事務所への問合せを呼びかけている。問合せたものの、受給に対する不安は消えない、という人は、今のところ、いない。一律の情報に対して、自身の行動で確認することの大事さを、思う。 いずれにしても、この問題。原因を特定し、反省し、抜本的に解決していかねばならない。これだけ大きな不安を与えたことについて、政治は責任をとらねばならない。 だからこそ、今、国民の目の前にある不安解消と受給漏れの回避に、総理も、政府も、公明党も、必死に戦っている、と私は信じる。 ��ご参照URL⇒ http://www.komei.or.jp/election/sangiin07/qa/index.html ) 私も、目の前の皆様に対して、その信を訴える戦いに、明日から全力だ。
最近読んだ本。「農!黄金のスモールビジネス(杉山経昌著)」。農業書では、ちょっと注目の本だそうだ。 外資系ビジネスから転身して、17年。氏のメッセージは、机上の空論ではなく、トライ&エラーの末の起業レポートといえる。 そこには、守られる農家から経営する農家へ、あるいは、ルーチンワークからクリエイティブビジネスへ、ともいうべき、農家と農業に対する価値軸の、転換の必要性が、説かれている。 まず、従事する労働時間をコストと捉え、最終利益に着目した。これは経営者の目線だ。 次に、お客様を特定し、売れるものを一番高く売れる方法を、10のうち9の失敗の積み重ねの中から学んだ。これはマーケティングの実践だ。 そして、自分が作り出した作物に対する世界一の誇りを手にした。これこそ、農家だけにしか味わえない労働の喜びだ。 現在、どの農村も抱える高齢化・後継者不在・荒地化などの課題に対して、結論的に、今後の日本の農業がめざすべき方向性は“スモールビジネス”だ、と提唱する点において、示唆に富んでいる。 ふと、行政にもあてはまることに気づく。大きな政府より小さな政府、つまり官から民へという流れ。財源と権限と(借金と)を、中央から地方へという流れ。 世の中がどんどんフラット化し、ネットワーク化していく中で、従来どおりのやり方が当てはまるほうがおかしい。 議員としての私がなすべき実践は、氏に習えば“どんどん失敗すること”だそうだ。
6月定例本会議も、今日で閉会となる。 見るもの、聞くもの、すべてが初体験。あっという間の2週間であった。 議会のルールや、それぞれの会派の性格や、あるいは、理事者と呼ばれる県庁職員の志向性や。 なるほどこういうふうになっているんだ、ということを、なんというか、体で覚えさせられた2週間であった。いろんな要素が相俟って、議案決定は為されていく。 議員諸兄も多士済々だ。当選回数を重ねた先輩方には、さすがに厚みがあった。その知見の豊富さと深さには、凄みさえ感じさせられた。 と、そんな議会や議員や理事者の中で、私が、支持者の皆様のご要望を形にしていくには、圧倒的に研鑽と経験と関係が足りないことを、痛感。 おかげで、高校以来の猛烈な勉強意欲と、小学校以来の貪欲な質問意欲が、心の底からかきたてられた。 さて。本会議を終えて、変わったこと。それは、戦う相手と、戦う場所と、戦うということの意味がわかったこと。 問題は、この勝負、どうすれば勝てるかということだ。魑魅魍魎で、きっと正解はない、この難問ではあるが。 青空に広がる、あの雲のように。心の中で、やる気がムクムクと沸いてきた。
久間防衛相辞任。明日の朝刊1面タイトルは、これで決まりか。 政治家の発言と責任は、どこまでも重い。まして閣僚となると、なおのことだ。災いは口より出でて身をやぶる、である。 かの問題発言の原因は、どこにあったか。 心に思うところを意見、といい、意見を述べるを発言、という大辞泉によれば、それは、心である。 心にあるものが、いざというときに表われるのだ。とすれば、政治家は常に、心をどう磨き、保つか、修行ともいうべき、その屹立とした矜持が問われよう。 さて、と自身に置き換えてみながら、今日も、いくつかの市民相談をお預かりした。次々と、未経験領域が押し寄せる。その都度、先輩に相談しながら、書に触れながら、誠実に、慎重に、取り組ませて頂く毎日だ。 また、相談者に対して、回答をお返しする際、自身の発言に配慮は足りているか、油断はないか、これでよかったか、といつも考える毎日ともいえる。 辞任のニュースを聞きながら、私は。 失言を恐れるよりも、失言が出ない心を鍛えたい。目の前の、そのお1人の気持ちにいつも寄り添える自分でありたい、と決意する。 災いは口より出でて身をやぶる、の次の句は、幸いは心よりいでて我をかざる、である。 明日も、心から、出発だ。
カーテンを開けると、ザーッと、力強い雨音。 こんなにも雨天を嬉しく思うのは、いつ以来だろう。県下のダム貯水率の回復と、水不足の懸念払拭を祈りながら、起床。 今日は雨の中、企業訪問・市民相談・庁内折衝・党務に勤しむ。 決戦まで、あと27日となった参院選に、ボルテージもいや増して。山本ひろしを熱く語りながら、未来への責任を訴えながら。 夜も更けた頃、1本の電話が鳴った。あるご婦人と、2,000円をどう思うか、という話になった。 文脈の中でということだが、要は、これを捻出することが大変、という人の気持ちを、政治はわかるかという投げかけだ。 国も地方も、急速な少子高齢化とグローバリズムが進む中、待ったなしで今、痛みを伴う構造改革に取り組んでいる。が、庶民の目に映るのは、ほとんど痛みのみ、なのだ。 2,000円の負担さえ痛い、と感じる人の気持ちを、本当に政治家も官僚も、理解しているのだろうか。 私自身はもちろん、と自答しながらも、一瞬、本当にわかっているだろうか、と不安になる。 公明党は、この痛みをわかる政党であり、議員集団であり、そこを離れての存在価値はないし、支持者の皆様にも認めてもらえないだろう、と思う。 だからこそ、それが2,000円であれ有難い、という喜びを、弱者に広げゆく、力ある存在に成長しなくては、と心に期した。 受話器を置きながら、ざらつく窓の外。恵みの雨は、まだ降り続いている。