県内の、参院選の期日前投票で、事件が起きた。愛南町選管で、選挙区と比例区の、投票用紙を取り違えたという事件だ。 最初の4人の方が、投票用紙をテレコでもらって、そのまま、立会人の指示に従い、選挙区に比例区候補を、比例区に選挙区候補を記入し、投票したらしい。 結果、いずれも無効の可能性が高い、とのこと。 人間だから、ミスはある。しかし、5人めの有権者の指摘で初めて気づくというのは、立会人も、あまりにもであるが。 それより何より、無効の可能性、というのは何事か。怒り心頭なのである。4人の方に、聞いてみるとよい。 有権者側の、例えば記入ミスなら、それは自己責任ということもいえよう。しかし、有権者は立会人の指示に基づき、正当に、その思いを行使したのである。 責任は100%、行政側にあるのである。 この4人の方の思いを、どうするのだ。必要なことは、謝罪ではなくて、権利の保障だ。 極論すると。もし、4票差内で、当落が分かれたらどうする。もし、5人めではなくて、1,000人めの方が気づいたらどうする。 これは、決して簡単に見過ごすことができる問題ではない。 法整備のことも、選管の管理強化のことも、有権者側に立って、真剣に、謙虚に、反省を踏まえた対策が必要であろう。 まずは、残りの期間、2度と同じことが起きないことを祈りつつ。