快晴ならぬ快曇、とでもいえそうな、みごとな曇りの日。そんな天候とは裏腹に、心晴れやかな1日となった。 理由は、ひとつのことの成就にある。小さいけれど、私にとっては大きな成就である。 約2ヶ月前の、4月下旬のことであった。あるご婦人から1本の電話を頂く。とある交差点の危険防止についてのご相談であった。 すぐ視察に飛んだ。ご指摘の危険を確かめた上で、各部局との折衝を始め、検討・調整を行っていたものが、この度、正式に措置が決定。ようやく危険防止の手はずが整う運びとなったものである。 大型カーブミラー、標識、停止線の設置という、申し入れ通りの対応措置をとることができたわけである。早速、ご婦人にご報告を差し上げ、ご安心を頂いた次第となり。 ご助言を頂いた小林みやこ松山市議を始め、ご尽力を頂いた県庁・県警各部局の皆様に、心より感謝したい。 と、2つのことを、思った。1つは、力を合わせることの大事さと有難さ。もう1つは、生活者の要望を実現することの喜び。解説も、補足も、ない。掛け値なしで、そう思った。 財政や少子高齢化や、社会保障・年金制度や税制や。解決すべきもっともっと大きなことが、山積する中で。交差点の対応措置それ自体は、小さなことかもしれない。 しかし、大事なことは、問題の大小ではなく、解決の実現なのだ。政治が問われるのは、政治が関与する生活上の課題を、解決するのかどうか、したのかどうか、である。 私は、1つ1つの生活課題と、生活者ひとりひとりのご要望に、行政も議員も真摯に向き合い、力を合わせて取り組むという、この力を合わせて、という部分に、生活課題解決の方程式を、信じる。これ以外ない、と。 不安から安心へ、不信から信頼へ、そして不満から満足へ。政治の知覚品質の転換は! 大海をバケツで汲み出すが如く、玉ねぎの薄皮を1枚1枚剥いで元に戻すが如く、投げ出しそうな困難をも乗り越えて、征かねばならない道程だ。 記事にもならず、ニュースにもならないが、地道にして、ひとつひとつ、生活者の思いを成就していくこと。それが、遠回りに見えて、最も近道であると、私は信じる。 そう思ったときに、今日のひとつの小さな成就は、私にとって大きな成就、なのである。