参院選モードが、加速してきた。朝、起きて新聞。昼食時の、テレビ。車で移動中の、ラジオ。 どのメディアでも、終日、同じような論調が繰り返される。年金問題、内閣支持率、農相経費問題、勝敗ライン・・・、一言でいうと、それは、怒りである。 一庶民として同感するほどに、一地方議員としての苦悩は深い。しかし、それが私の仕事であれば、何としても怒りを安心へ、転換させなければならない。 しかるに、庶民の怒りの原因をたどっていくと、行き着くのは、政治の倫理と経営技術の2つ。 閣僚の不用意発言やお金にまつわる不祥事の類は、政治倫理の問題で、最終的に、議員個々の資質と責任が問われるべき問題といえよう。 また、年金や税金等で庶民にかかる負担増といった問題は、その源泉は800兆円に迫る国の借金であり、それを生み出した国の経営技術と責任が問われる問題といえるか。 では、どうするか。原因究明も、犯人探しも、大事だ。が、それ以上に、これからは、政治倫理にもとる政治家を出さないし、800兆円の借金返済を含み、かつ弱者に配慮と責任ある政策を行う、といった未来の選択に、目を向けたいと思う。 怒りをぶつけるというならば、今回の参院選は、それらを満たす候補と政党はどこなのか、パフォーマンスの向こう側までも、私たち自身の頭で考え、きちんと選ぶことが極めて大事なことではあるまいか。だからこそ、怒りを安心へ、私と、私たち公明党の戦いは、明日も続く。 眺めるTVに映るキャスターの怒りは、まだ収まりそうもなく。