カーテンを開けると、ザーッと、力強い雨音。 こんなにも雨天を嬉しく思うのは、いつ以来だろう。県下のダム貯水率の回復と、水不足の懸念払拭を祈りながら、起床。 今日は雨の中、企業訪問・市民相談・庁内折衝・党務に勤しむ。 決戦まで、あと27日となった参院選に、ボルテージもいや増して。山本ひろしを熱く語りながら、未来への責任を訴えながら。 夜も更けた頃、1本の電話が鳴った。あるご婦人と、2,000円をどう思うか、という話になった。 文脈の中でということだが、要は、これを捻出することが大変、という人の気持ちを、政治はわかるかという投げかけだ。 国も地方も、急速な少子高齢化とグローバリズムが進む中、待ったなしで今、痛みを伴う構造改革に取り組んでいる。が、庶民の目に映るのは、ほとんど痛みのみ、なのだ。 2,000円の負担さえ痛い、と感じる人の気持ちを、本当に政治家も官僚も、理解しているのだろうか。 私自身はもちろん、と自答しながらも、一瞬、本当にわかっているだろうか、と不安になる。 公明党は、この痛みをわかる政党であり、議員集団であり、そこを離れての存在価値はないし、支持者の皆様にも認めてもらえないだろう、と思う。 だからこそ、それが2,000円であれ有難い、という喜びを、弱者に広げゆく、力ある存在に成長しなくては、と心に期した。 受話器を置きながら、ざらつく窓の外。恵みの雨は、まだ降り続いている。