快晴のもと、今日は終日、市内を歩いた。たくさんの方とお会いする中で、あるご婦人から医療に関するご相談を頂いた。否、叫びというべきか。 まずは、行政としてどのような対応が可能かを確認した上で、解決の糸口を見出したいことをお訴えする。 この問題、一見すると医療問題だが、実は、複雑だ。しかも、この地域だけでなく、県下全域、全国各地にわたる同時進行課題であろう。つまり、起因するところは、ざっと挙げても、少子高齢化にあり、過疎化にあり、地域間格差にあり、経済格差にあり、医療格差にあり、地方財政危機にあり、三位一体の財政改革にあり、平成の大合併にある。全部に絡む。そして、この、複雑にもつれた糸を、切ることなく、ちゃんとほどいていくところに、政治の役割があるであろう。携わるものの高い見識と豊かな智恵が、厳しく問われることを覚悟する。 深刻な思考回路をよそに、ふと目に飛び込んできたのは、のどかな公園にポツンと立つ“ジャングルジム”。昔懐かしい、こどもの屋外遊具だ。その楽しみ方にルールはない。登る、坐る、ぶら下がる、くぐる、つたう、など、遊び方は十人十色である。ただし、楽しもう!という感性がなければ、単なる金属の退屈なオブジェだ。うむむ。私は、自分に与えられた使命を、時間を、楽しいものにできているか、と考えたとき、思った。このジャングルジム、人生に似てなくも、ない。
公明党愛媛県本部の議員総会に出席。7月の政治決戦に向けた今月の戦いが打ち出され、完全勝利に向けての意思統一が行われた。あと64日と迫った今回の決戦。公明党が掲げる「未来に責任を持つ政治」を、国という枠組みの中で、大きく前進させるためにも、断固、勝利する以外にない。そのような決意に漲る総会であった。 はてさて、交渉という言葉に頭を巡らせる。ネゴシエーション、つまり、特定の問題について相手と話し合い、ある合意点に達するプロセス全体のことである。政治の世界だけに限らないが、しかし、このスキルは政治家にとって極めて重要だ。腹の探りあい、駆け引き、落としどころを探るといった、言葉にするとマイナスイメージが強い、その種のテクニック。 議員となって、3週間。政治交渉という場面を垣間見る機会が少しづつ増えてきた。党派を超えて、先輩方はみな巧みだ。交渉の一つ一つを野球のピッチャーに例えると、剛速球一本やりから、緩急織り交ぜた多彩な変化球投手への転向が、政治家には求められる。そしてマウンドに立つエースの別名は、タフ・ネゴシエーターであろう。 球拾いの身とはいえ、今の私は、ひたすら新たな球種と投球術のマスターに、全力だ。
13:30から高松にて開催の、公明党四国新人議員研修会に参加。石田四国議長(衆議院議員/厚生労働副大臣)を中心に、各県本部の代表を講師に行わる。約3時間にわたり、公明党の歴史と立党精神について、そして議員活動のあり方について、学ぶ。 果たすべき使命と、生涯にわたり堅持すべき公明党議員としての心得を、生命に刻ませていただく。身の引き締まる、厳しいレクチャであった。 けだし、議員とは公人であり、なすべき仕事は、いわゆる公職である。講師いわく。議員の一挙手一投足は、すべての人から、常に、見つめられている。一瞬たりとも油断があってはならない、と。 襟度と矜持と自律と。求められるのは、高い見識と高潔な人格といえよう。未熟な自分を現在地として、そのようにありたい将来の自分をゴールとして。薄皮1枚であれ、蝸牛の速度であれ、地道に着実に、前進あるのみだ。 月々日々に怠らず、自分というものを磨いてまいりたい。すべては支持者のために、県民のために。
今日も朝からフル回転。AM企業訪問、PM市民相談対応。そして、夜は新居浜での公明党時局講演会。走行距離にして、約200㎞。新人議員は、走れ、走れ、だ。 さて、走るといえば蘇る、選挙期間中の一瀉千里。私は、支持者の皆様に2つのお約束をした。あなたのために働かせて頂くということと、その結果、一番身近に感じて頂ける県議になれるよう精進する、ということだ。極めて当たり前のことだが、投票率を見る限り、現実は逆さまであろう。支持者のお気持ちを代弁する思いで、熱く語り続けた。おかげさまで当選後、約1ヶ月の間に100軒近いご相談を頂いた。お訴えの手応えを、有難く感じている。 それにしても相談内容は様々だ。国レベルから個人レベルまで。そして、将来レベルから今すぐレベルまで。生活をマターする政治というものは、そういうものであろう。まだ裁けていない市民相談案件を、午後から一気に手をつける。その中で、いくつかの成就をそれぞれのご相談者にご報告し、喜んで頂く。いわく、素早い対応と。 広告会社での新人時代に学んだ顧客満足のイロハの一つは、スピードだ。1週間後の100点満点のレスポンスよりも、翌朝の60点のレスポンスのほうが100倍も勝るのだ。そして、最も高度な顧客満足は、業績向上だ。政治に当てはめると、それは、生活者満足度の向上といえよう。 もっとスピーディに、もっと身近に。そして、ご相談を追い越して、くらしに安心と安全が広がる、一手先・二手先もっと先の施策提案ができるよう、研鑽と経験を積んでまいりたい。��写真は新居浜での公明党時局講演会/左から私・山本ひろし参院選比例区予定候補・笹岡県議)
晴れて、降って、また晴れて。市内を歩いて歩いた、この3日間。お会いした数、1,000名超。お訪ねしたのは、いずれも普通の庶民であり、ありのままの、その生活現場であった。 さてこそ、生活現場である。そこには、においがあり、色があり、温度がある。机上では決して計れない、真実がある。行政に対する苦情やご意見を様々伺うとともに、お一人お一人のお気持ちを肌で感じさせて頂いた。 一つ一つ誠実に取り組むことをお約束させて頂きながら、知らず、懐かしいメロディが浮かんだ。それは、ダ・カーポの“野に咲く花のように”という歌。庶民への応援歌であり、賛歌だ。頭の中でリフレインしながら、思った。 この歌に込められたメッセージが、生活現場で感じられる社会、それこそ、政治が目指すべき、感性のゴールであろう、と。