快晴のもと、今日は終日、市内を歩いた。たくさんの方とお会いする中で、あるご婦人から医療に関するご相談を頂いた。否、叫びというべきか。 まずは、行政としてどのような対応が可能かを確認した上で、解決の糸口を見出したいことをお訴えする。 この問題、一見すると医療問題だが、実は、複雑だ。しかも、この地域だけでなく、県下全域、全国各地にわたる同時進行課題であろう。つまり、起因するところは、ざっと挙げても、少子高齢化にあり、過疎化にあり、地域間格差にあり、経済格差にあり、医療格差にあり、地方財政危機にあり、三位一体の財政改革にあり、平成の大合併にある。全部に絡む。そして、この、複雑にもつれた糸を、切ることなく、ちゃんとほどいていくところに、政治の役割があるであろう。携わるものの高い見識と豊かな智恵が、厳しく問われることを覚悟する。 深刻な思考回路をよそに、ふと目に飛び込んできたのは、のどかな公園にポツンと立つ“ジャングルジム”。昔懐かしい、こどもの屋外遊具だ。その楽しみ方にルールはない。登る、坐る、ぶら下がる、くぐる、つたう、など、遊び方は十人十色である。ただし、楽しもう!という感性がなければ、単なる金属の退屈なオブジェだ。うむむ。私は、自分に与えられた使命を、時間を、楽しいものにできているか、と考えたとき、思った。このジャングルジム、人生に似てなくも、ない。