午後、山本ひろし参院議員・中県議・二宮西予市議とともに、 西予市獣肉処理加工施設「ししの里せいよ」を視察しました。 同市では、 イノシシなどの野生鳥獣による農作物被害、 いわゆる“鳥獣被害”が年々増え続けており、 昨年度の被害額は、 果樹や米・野菜などを中心に3000万円を超え、 農家にとっては極めて深刻な状況が続いています。 これには 防護柵などの侵入防止策だけでは到底追いつかず、 捕獲の強化が何より重要と判断した結果、西予市では、 狩猟者の意欲向上と獣肉の有効活用を目途に 同施設を本年3月に竣工、4月から稼働を開始しました。 ししの里・西予では、 これまで半年間でイノシシ35頭を処理、 今年度中に120頭の処理をめざすとし、 その処理肉は、焼肉・バーベキューはもとより ウィンナーやコロッケなどの原材料として販売。 加工食品業者等による幅広い商品化により、 今後、学校給食をはじめとした地元での普及、 さらには西予市の特産化をめざして取組みたい、 との力強いお話を伺いました。 有害鳥獣による被害は、本県全体では約4億円にも上り、 担い手対策・耕作放棄地対策と併せて、全県の共通課題。 同施設の今後の成果に注目しながら、 また、国や四国4県と連携しながら、 総合的な対策強化に努めてまいりたいと思います。
先般の12号に引き続き、 台風15号が猛威をふるっています。 昨日、本県では災害警戒本部が、 公明党では災害対策本部がそれぞれ立ち上げられ、 私も神経を研ぎ澄まし各方面と連携しながら、 今も祈るように、その推移を見続けています。 残念ながら本県では、 西予市で1名の方がお亡くなりになり、 浸水被害や孤立集落が発生するなど、 甚大な被害が報告されつつあります。 犠牲となられた方々のご冥福を 心よりお祈りいたしますとともに、 被災者の皆様に 衷心よりお見舞いを申し上げます。 夕刻のTVでは、 首都圏直撃、最大級の警戒を!とのテロップが 流れ、深刻な現場の模様が報じられていますが、 暴風雨が向かう周辺の皆様のご無事と、 ��5号の進路変更・早期通過を祈るばかりです。 まったく予断を許さない1日となった本日は、 本会議を終えた午後、 数人の方から被害状況のご報告と相談があり、 その対応に全力で動かせて頂きました。 おかげさまで当局の皆様には迅速な対処を頂き、 心から感謝を申し上げたいと思います。 とともに、 台風をはじめとした当面する自然災害に対し、 一切の油断を排して備えの手を緩めないこと、 そして、 補正予算額の規模においても、時宜においても、 今議会最大のテーマである“防災対策”について、 自分らしく公明党らしく、積極的に、 提言を行ってまいりたいと決意しています。 閉会日まで、あと20日。 できる限り皆様に見える形でしっかりと、 議論を積み上げてまいりたいと思います。
国による防災対応のピッチが上がってきています。 国交省四国整備局による取り組みについて、 本日午後、視察してきました。 現場は、伊予郡砥部町と松山市北条の2か所。 笹岡議員、中議員と合流の後、 松山河川国道事務所の毛利課長にご同行頂き、 砥部町では、 国道33号に路面標示された「対空標示」を、 北条では、 国道196号沿いに貼られた「海抜知~る」を、 それぞれ確認させて頂きました。 毛利課長のレクチャによりますと、 「対空標示」は、 その地点が国道の起点から何キロメートルに位置するかを、 文字通り、空から見えるように、道路に標示するものです。 ちなみに国道33号は、高知県庁前交差点を起点とし、 松山市役所前交差点を終点とする幹線道路なのですが、 途中に四国山脈をはさみ、 県境を縫うように横断する路線であるため、 地震や豪雪、豪雨による土砂崩れなどの災害により 道路の寸断が常に懸念される道路、でもあるのです。 万一、そうなった場合、 被災者の救援は“空”からということになりますが、 「対空標示」は、その時の目印となるもので、 いわば、被災個所の“見える化”といえます。 都会の皆様には分かりにくいかもしれませんが、 国道33号を始めとする山間部を抜ける四国の道路は、 目標物が極めて少ない、のです。 この「対空標示」は、一刻も早い被災個所の特定と 迅速な被災者救援を可能にする取り組みといえ、 今後さらなる整備の広がりに期待したいと思います。 もう一方の「海抜知~る」は、 国交省が直轄する国道と四国4県管理道の内、 海抜15m以下の道路区間を基本に設置するもので、 これまた文字通り、 その地点が海抜何メートルかを知らせる標示物です。 南海、東南海、3連動地震等による津波被害に備え、 “よく通るこのあたりは海抜5メートルなんだぁ・・” と、何気ない普段から防災意識を高めることと、 いざ避難する際、 “ここは10メートルだけど、もう少し高台へ避難しよう!” というふうに、 避難行動に役立てて頂くことなどを目的としています。 「海抜知~る」は、いわば、津波の“見える化”といえ、 自助意識の向上と迅速な避難につながることを 大いに期待するとともに、 今後とも、災害に対する備えが着実に進んでいくよう 微力ながら尽力してまいりたいと思います。
今日から29日間の会期で、 ��月定例県議会が幕を開けました。 ご承知の通り、地方議会は国会と異なり、 二元代表制というスタイルをとっています。 つまり、 行政の代表者である知事から提案される 予算案や条例案など様々な議案に対して、 県民の代表者である議会が、 定例会や各種委員会等を通じて議論を行い、 定例会最終日に表決を行い、審判される、 というスタイルです。 開会日の今日、 中村時広知事から提出されたのは、 ��月補正予算案を含む15議案。 予算額は、 一般会計 223億5,560万円、 企業会計 1,027万円、 合計 223億6,587万円で、 国の緊急経済対策を考慮しなければ、 過去10年で最大規模となります。 ⇒議案の詳細は、こちらをご参照ください。 ここで素朴に考えると、例えば、 “その223億円はどうやって捻出したの?” “その内、借金はいくらで返済の見通しはどうなの?” という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるのではないか、 と思うのですが、私は、 そうした皆様の気持ちや思いを代弁することが 議員活動の肝心、といっていいと思います。 先程の例の場合、疑問の本質は、 県財政の健全性に対する懸念に置き換えられますが、 まさに昨日のブログでご報告の通り、 代表質問の中でしっかりと質してまいりたいと思います。 さて。 話を戻しますと、今回の予算編成の主眼は、 県単独緊急防災対策(70億4,645万円)をはじめ、 県民生活の安全確保にあるといえそうです。 山間部が全県土の約70%を占め、 有人離島数が32と全国で3番目に多い本県は、 ・・・となれば言うまでもなく、 自然災害に対して大きな地理的ハンデを有しています。 ��0年以内に60%以上の確率で発生するといわれる南海大地震、 あるいは東南海3連動地震に対する備えや、 伊方原発の安全性の見直しなど、 防災力の向上は急務かつ喫緊の課題といえ、 その点では、70億円もの緊急防災対策に 大変心強いものを感じます。 が、一方で、 産業振興などの経済雇用対策や 疲弊する地域医療福祉の充実など、 喫緊の課題は他にも山積しており、 “虫の目”だけでなく“鳥の目”が 求められることは言うまでもありません。 限られた財源の中で、 これらをどう集約していくのか、 ��9日間、1つ1つ、 しっかりと調査し論戦に臨んでまいりたいと思います。
あの9・11アメリカ同時多発テロ事件から、10年。 そして、未曾有の3・11東日本大震災から、半年。 その節目となる本日の読売・朝日1面トップが、 「鉢呂経産相辞任」記事、とは非常に残念です。 地方とはいえ政治に携わる1人として、 忸怩たる思い、でいっぱいです。 友人をはじめ多くのブログやツイッター、FBに あふれる書き込みを、自分ごととして受け止め、 なすべきことをしっかり考え、 実行してまいりたいと思います。 さて、 本日のトピックスは、地元地区の防災研修会。 松山市中央消防署の隊員を講師にお迎えし、 約2時間、 参加された100人近い住民の皆様と共に みっちりと勉強させて頂きました。 内容は、 大震災直後、愛媛県緊急消防援助隊として 派遣先の釜石市で行った凄絶な活動報告、 松山市防災マップのレクチャと質疑、 ��ED(自動体外式除細動器)の扱い方講習、 小学生向けに「稲むらの火」の紙芝居の実演、 と、実に盛り沢山で有意義なプログラムでした。 講師を務められた松山市消防署員を始め、 日頃、自治会活動に携わる多数の関係各位に、 あらためて感謝を申し上げたいと思います。 ��人1人の防災意識は、目には見えません。 人と人とのつながりも、同じく見えません。 防災・減災に対して備えるためには、 自助・共助を高め強くしていくには、 実にこの、見えない部分、こそ重要です。 こうした日常的な取り組みを 地道に積み上げていく、 少しづつではあっても 着実につながりを広げていく、 そのことの重要性を、今週から始まる9月議会で、 思い切り主張してまいりたいと思います。 節目となる9・11に、祈りと決意を込めて。