「(略)先週、愛媛県議会の高速自動車道路整備促進議連で上京し、国に対して要望活動を行いました。
今朝はその概要についてご報告させて頂きます。
今回訪れたのは、内閣府、国土交通省及び財務省で、四国8の字ネットワークにおける県内3つのミッシングリンクの解消や、暫定2車線区間の4車線化、防災・減災対策に向けたトンネル整備等についての要望を申し入れました。
本県の道路網は、高速道路から中山間地域の隅々に及ぶ生活道路まで、災害時・平時を問わず、地域住民の生活を守る社会インフラとして重要な役割を担っています。
一方、その道路網は、整備に多額の授業費を要するとともに、地形や地質、気象等の国土条件によって、従来から自然災害による甚大な被害に見舞われ、整備が大幅に遅れていることから、ストック効果が最大限発揮されるよう、着実に整備を進めていく必要があります。
特に高速道路は、2018年の西日本豪雨等の際に、被災地への救援や緊急物資の輸送を支えるなど「命の道」として大きな役割を果たしており、激甚化・頻発化している大規模災害や近く発生が懸念される南海トラフ地震に備え、発災後の応急復旧及び復興活動に不可欠な強靭かつ信頼性の高い高速道路ネットワークの早期整備は急務であります。
さらに、トンネルの老朽化に伴う維持管理等のコストはますます大きくなっており、制度・技術・財源など地方の実情に即した国の支援施策の充実強化も強く求められています。
こうしたことを踏まえ、県民の安全・安心な暮らしを守り、地域経済の活性化の基盤となる道路整備促進のため、具体的に次の事項について要望しました。
まず1点目は、道路関係予算について、山積する課題に対応していくため、新たな財源の創設等により、賃金水準の上昇や働き方改革なども加味した上で、所要額を満額確保すること。
2点目は、愛媛県民が切望する持続可能な地域づくりの実現に不可欠な道路整備を計画的かつ着実に推進するため、全国に比べて社会資本整備が大幅に遅れている本県への重点的な予算配分を行うこと。
3点目は、円滑な人流・物流を確保し、激甚化・頻発化する災害に備えるとともに、地域経済の活性化につなげるため、高速道路ネットワークにおけるミッシングリンクの解消をはじめ、暫定2車線区間の4車線化、主要交通拠点を結ぶ高規格道路等の整備を進め、安全で信頼性の高い道路を整備すること。
4点目は、東日本大震災や西日本豪雨等を教訓に「命」を守る道路の必要性を主眼として、南海トラフ地震等の大規模災害や万が一の原発事故の発生時に、迅速かつ円滑な避難・救援活動や緊急輸送を可能とする、強靭な道路ネットワークを構築すること。
5点目は、昨今の自然災害の激甚化・頻発化や加速度的に進行するインフラ施設の老朽化を踏まえ、5か年加速化対策終了後も、中長期的かつ明確な見通しの下、国土強靭化の取組みを安定的・継続的に推進できるよう、「国土強靭化実施中期計画」をできるだけ速やかに策定し、必要かつ十分な予算を確保すること。また、計画裁定にあたっては、能登半島地震の検証を踏まえた地震・津波対策を強化するとともに、長年の懸案事項に対する地方の意見を十分に反映して「防災対策等としてのトンネル整備・改築に係る個別補助制度」を創設すること。
以上の5点について県議会議連の総意として申し入れを行わせて頂くとともに、私からは、地元の悲願でもある松山外環状道路の整備促進について、その必要性や整備効果等も含め述べさせて頂きました。
今回の要望活動が着実に、そしてできるだけ早期に実現できるよう、引き続き取り組んでまいりたいと思います。今週も宜しくお願いいたします。」
- 投稿者
- 木村誉
- 投稿時刻
- 09:59